■ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)
「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が使われ始めて10年以上がたちます。なぜ私たちはワーク・ライフ・バランスを目指しているのでしょうか。日本では、平成19年12月18日、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定されました。その冒頭の言葉を引用します。
誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。
「仕事か生活か」ではなく、「仕事も生活も」両立させ、健康で豊かに暮らせるよう、社会全体で取り組んでいく決意が語られています。それは、現実には仕事と生活の両立が困難であることの裏返しでもあります。
現在、経済や産業構造が変化し、人々の生き方が多様化している一方で、社会的基盤や男女の固定的な役割分担意識などは十分に変化しきれていません。結婚や子育ての希望が実現しにくいものになり、家族や地域で過ごす時間を持つことも難しくなっています。このことが少子化の大きな要因の一つであり、人口減少にもつながっているといえます。
一人ひとりの仕事と生活を調和させたいという願いを実現すること。少子化の流れを変え、多様な人材が仕事に就けるようにすること。ひいては社会を持続可能で確かなものとすること。このような目的のもとに、官民一体となって取り組んでいくというのがこの憲章の趣旨であり、具体的には、以下のような社会を目指しています。
・就労による経済的自立が可能な社会
・健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
・多様な働き方・生き方が選択できる社会
誰もが仕事と生活が調和した、健康で豊かな生活を送れるように、私たちはワーク・ライフ・バランスの実現を目指しているのではないでしょうか。
問合せ:市男女共同参画推進室
【電話】28-7595
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