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自治体の皆さまへ

あさくらびと No.39

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福岡県朝倉市

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第39弾は、福岡大学のボランティアサークル災害復興架け橋隊の皆さんを取材しました。

■Interview
災害復興架け橋隊
代表 布目(ぬのめ)紗彩(さあや)さん
副代表坂口透真(とうま)さん
副代表原田北斗(ほくと)さん
平成23年に起きた東日本大震災の復興のために、福岡大学の学生課が企画した「東日本復興夏期セミナー」から誕生した大学公認サークル。「全力で活動し、全力で楽しむ」部員約80人が所属する。

■「朝倉と福岡をつなぐ架け橋に」
◇「人の役に立ちたい」
災害復興架け橋隊は、平成23年の東日本大震災をきっかけに誕生したボランティアサークルです。食と体験を通じて、福岡と被災地をつなげる架け橋になるべく日々活動しています。メインの活動は災害ボランティアですが、現在は杷木地域で行う月1回の農業ボランティアが中心です。さつまいもや玉ねぎなどを栽培・収穫し、活動後は温泉に入ったり、朝倉産野菜で料理をしたりするなど朝倉を満喫しています。活動の際は、災害発生時の連携をスムーズにするために、部員や地域の人とのつながりを大切にしています。
令和5年7月の大雨災害時には、杷木地域で土砂撤去や床下の泥水除去を、8月には久留米市で土水路づくりや土砂撤去を行いました。私たちは「人の役に立ちたい」との思いで入部しましたが、被災した人から実際に「助かった」と感謝の言葉をいただいた時には「人の役に立てた」と強く感じました。

◇災害を風化させないために
そのほかの活動として、大学が避難所として利用されることを想定した訓練を行いました。福岡市消防局や市民の皆さんと、避難所の運営、火や電気を使わない非常食の提供などを訓練しました。
また、年に2回、福岡市六本松で、朝倉産の野菜や果物、加工品を販売する物産展を行っています。販売する商品は三連水車の里あさくらで選定し、出品者に直接連絡して仕入れています。オリジナル商品として「重松農園」と協働で、柿の葉茶も開発。物産展やボランティアで支援した「カフェのとり」で販売しました。
これらの活動は多くの人に防災意識を持ってもらい、九州北部豪雨の被害を風化させない、知ってもらいたいとの想いで行っています。

◇今後も架け橋として
活動を通じて、特に二つの“気づき”がありました。一つが困っている人を見かけたら自然に声がかけられるようになったこと。もう一つがサークルの仲間と協力し支え合うことで困難を乗り越えられたこと。仲間と得た経験を生かし、卒業後は一人でも多くの人を支える職業に就きたいです。
私たちは被災した人を支援する立場でありながら、人の暖かさや勇気をもらいました。今後も、災害が起きないことを望みますが、「もしも」に備え私たちは活動を続けます。一人でも多くの人の支えとなり、架け橋となるために―。

■災害復興架け橋隊~これまでの活動~
※災害復興架け橋隊公式Instagramの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
※朝倉市長への活動報告の様子福岡大学公式HPへ 詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

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