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特集 まちの家計簿(4)

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福岡県水巻町

■その他の会計
町の財政は一般会計で管理しますが、特定の財源でその事業を行う場合は特別会計を設けています。また下水道事業のように独立採算による特定の事業を行う場合は、企業会計方式を採用しています。

▼国民健康保険事業
収入:32億8,559万円
支出:32億3,256万円
国民健康保険に加入している人の医療費給付や保健事業のための会計です。主な収入は、加入者が納めた保険税や県支出金で、ほかに一般会計からの繰入金なども含まれています。主な支出は、保険給付費が23億1,774万円、県への国保事業費納付金が7億8,038万円となっています。
対象:3,850世帯/5,883人(令和5年3月31日時点)
1人当たりの年間保険給付費:393,200円
1人当たりの保険税負担額:81,608円

▼後期高齢者医療
収入:4億8,179万円
支出:4億6,168万円
後期高齢者医療制度の保険料徴収などを行う会計です。主な収入は、加入者が納めた保険料や一般会計からの繰入金で、全体の95.7%を占めています。また、支出は福岡県後期高齢者医療広域連合への納付金が97.4%を占め、金額は4億4,968万円です。次に人件費などを含む総務費が1,137万円となっています。
対象:4,620人(令和5年3月31日時点)
1人当たりの広域連合納付金:115,059円
1人当たりの保険料負担額:71,244円

▼公共下水道事業
下水道を使用している人口:24,291人(前年度比+318人)
普及率:96.3%(前年度比+1.4%)

▽収益的収支(損益計算書)
収入:7億8,438万円
支出:7億9,874万円

▽資本的収支(決算書)
収入:4億8,767万円
支出:6億6,057万円

町は中間市の浄化センターで中間市、遠賀町、鞍手町と共同で汚水を処理しています。この会計はセンターの運営費や町内の下水道新設・改修、高松汚水中継ポンプ場の維持管理などを行う会計です。民間企業が採用する企業会計方式を採用しています。

▼用語解説
▽収益的収支
地方公営企業の一事業年度における営業活動で発生する収益とそれに対応する費用のこと。1年間でいくらの利益がでたのかが分かる企業の通信簿

▽資本的収支
将来の経営活動に備えて行う建設改良費や建設改良に係る企業債償還金などの投資的な支出とその財源の収入

■監査委員の意見
加藤博道監査委員
住吉浩徳監査委員

▼安全・安心を確保し住みやすいまちづくりを
予算の目的に沿って執行されており、計数は正確で、年度末の収支残高も残高証明書と合致していることを確認した。

▽一般会計
歳入全体の約2割を占める町税は、全税目で増収となった。また、過去最高の収納率を獲得できたことについては、担当職員の不断の努力が数値に表れたものと高く評価する。
歳出では、近年発生している予測を超える大規模な災害に対応できるよう、対策内容を再考し、災害に強いまちづくりの構築に努められたい。
町民の生活はコロナ禍前に戻りつつある。常に住民ニーズの把握に努め、住民サービスの向上に努められたい。

▽特別会計
国民健康保険の加入者数は減少しているが、1人当たりの医療費は年々増加している。後期高齢者医療保険の加入者数は年々増加し、1人当たりの医療費も高い水準である。国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計ともに、高齢化・医療の高度化などにより、医療費の増加が予想される。引き続き適正な運営と、医療費抑制のための健康寿命延伸の取組の強化を図られたい。

▽公共下水道事業会計
本事業年度並みの資金需要が継続すると、将来的に資金が枯渇すると考えられるため、将来の展望を見据えた議論を進められたい。

問い合わせ:役場財務係
【電話】201-4321

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