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図書館を楽しもう(2)

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福岡県水巻町

■図書館を楽しもう(3)もう一度、あの本が読みたいその本、お探しします
「あの時読んだ本が思い出せない」「ゾウの鼻が長い理由を調べたい」など、どうやって本を探したらいいのか、どんな本で調べていいのか分からない時は、レファレンスサービスで聞いてください。

図書館には、多くの本が収蔵されています。調べものをしたいけど、どの本を読めばいいか分からないことも。本探しのお手伝いをするレファレンスサービスについて、図書館スタッフの田島由貴(たしまゆき)さんに話を聞きました。

―レファレンスサービスとは、どういったことをするんですか
「少し前にドラマになった」「こういう内容だった」という情報から、本探しのお手伝いをするのがレファレンスサービスです。読みたい本だけではなく、「昔の書体で書いてある記念碑の文字を解読したい」という相談もありましたよ。

―印象に残るエピソードがあれば教えてください
「昔読んだ本に載っていた話を探している」という相談がありました。題名は分かっていたんですけど、図書館には収蔵されておらず、該当する本がない状況でした。国立国会図書館のデータベースで調べてみると、40年以上前の小学6年生用の読本に、書き下ろしの作品として掲載されていたことが分かりました。

―書籍以外の情報で調べることはあるんですか
ありますよ。「キャンプ場の倒木事故の原因になった『ゲッコウゴケ』の載っている本」を教えて欲しいという相談があったんです。苔が載った本を調べてもそれらしいものが載っていない。それで、インターネットでニュースを探してみたら『ベッコウダケ』というキノコが原因の事故だったんです。視点を変えて調べることも大事だと思いました。

―図書館のおすすめの利用方法を教えてください
本をあまり読まない人も、図書館に立ち寄って本棚を眺めてもらいたいですね。本棚の中に、気になった本があれば読んでみてください。運命の1冊かもしれません。本をよく読む人なら、自宅の本棚には限りがあると思うので、是非本棚の代わりに利用してください。
また、試し読みがしやすいのも図書館の魅力です。もし、借りた本が合わなければ、途中で読むのをやめてもいいんです。気軽に読み始めて、気に入ったら最後まで読み切るという読み方も、図書館ならではと思います。是非この機会に、図書館の本を読んでみてください。

▽田島さんの推し本
「夢見る帝国図書館」(中島京子作/文藝春秋)
友人の喜和子の頼みで「図書館が主人公」の小説を書くことになった私。実在した帝国図書館(現/国際子ども図書館)と喜和子の人生を辿る物語。

■この冬読みたい推し
今回は、図書館に収蔵されているたくさんの蔵書の中から、世界最長の歴史小説や胸が熱くなるスポーツ小説、気軽に読めるミステリー作品をピックアップしました。今年の冬は、あたたかい部屋で、飲み物片手に読書なんていかがですか。

▽図書館にあった世界最長の歴史小説
徳川家康(山岡荘八著/講談社)
世界最長歴史小説のひとつとして知られている、徳川家康を主人公とした作品。海外でも翻訳されている日本を代表する歴史小説です。本を開くと2段構成になっており、その文量に圧倒されます。
世界一の文量で表現された天下人の生涯を、この冬の間に読破してみませんか。

▽箱根駅伝は今年で100回目!
風が強く吹いている(三浦しをん著/新潮社)
大学4年生のハイジが、箱根駅伝に参加するための最後の1人を探しているところに、同じ大学の1年生のカケルが現れます。生活費がないというカケルに、ハイジは学生寮「アオタケ」に来ないかと誘います。10人の寮生がそれぞれの想いを胸に箱根路に挑む物語。

▽酒・料理・謎で紡ぐ、七つの物語
Rのつく月には気をつけよう(石持浅海著/祥伝社)
大学の頃からの飲み仲間である夏美・長江・熊井、そして、ゲストを含めた4人で「1酒1品」の少し変わった宴会が開催されます。第1話は、「ボウモア12年」と「生牡蠣」を肴に、「4月に生牡蠣を食べて当たった」という謎を解いていきます。

問い合わせ:水巻町図書館
【電話】201局5000番

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