【水道料金改定の背景】
◆慢性的な赤字経営からの脱却
人口減などに伴う給水人口、平均給水量の減少により水道料金収入は令和元年度の1億9,848万円から令和5年度は1億8,051万円と5年前と比較して1,797万円減少していますが、支出は老朽化した水道施設の修繕件数の増加に加え、原油高に伴う電気料金の高騰や資材単価などの物価高騰、人件費・輸送費の上昇など工事単価も上昇し令和元年度の2億902万円から令和5年度は2億2,455万円と収入と同じ5年前の比較で1,553万円増加しています。単純に5年間で1年間の赤字幅が3,350万円拡大しています。委託料など支出の見直しを行っていますが、赤字解消には水道料金の改定が不可欠なため、料金収入総額を約30%引き上げます。
◆同じ水道利用でも異なる料金体系の見直し
水道料金は、添田町上水道、下中元寺地区簡易水道の料金体系と英彦山・落合・上中元寺地区簡易水道の料金体系の2つが存在し、町内で同じ水量を使用しても異なる料金が発生しています。この違いは開設当初の経緯や、地理的条件などにより生じていました。現在、上水道と4つの簡易水道の開設当初の資産は減価償却が終わりに近づき、今後の水道事業運営を安定的かつ持続的なものにするために、今回の料金改定で上水道と簡易水道の料金を統一します。
◆用途別水道料金の廃止
現在、水道料金は一般用や営業用など使用目的で料金設定を行い、さらに口径別でメーターの使用料を設けている口径別用途別料金体系を採用しています。しかし、この料金体系は同一の口径で給水能力が同じなのに用途による料金の差が生じており公平とは言えません。使用する口径の大きさ・給水能力といった明確な基準に基づき料金設定を行い、公平な料金設定とするため、口径別料金体系へ移行します。
【水道料金の改定内容】
◆令和7年4月使用分(5月請求分)から料金改定
今回の改定は、平成18年以来、19年ぶりの値上げとなります
◆基本料金の統一と変更
現在は、添田町上水道、下中元寺地区簡易水道と、英彦山・落合・上中元寺地区簡易水道の基本料金が異なっていますが、今回の料金改定により基本料金を統一します。また、メーター使用料はかかりません
◆口径別用途別料金から口径別料金へ移行
現在の一般用、営業用などの用途別料金を廃止し、水道メーターの口径の大きさによる口径別料金へ変わります。使用水量に応じた負担となるため、より公平な料金体系となります
◆超過料金(1立方メートル)の変更
現在は、使用用途により超過料金が異なっていますが、料金改定後は一律253円(1立方メートル/税込)となります
◆手数料および加入金の増額
給水管の新設や増設、改造に伴う設計審査手数料および工事検査手数料と、新規の水道メーターを設置したときやメーターの口径を大きくするときの加入金を増額します
※今回の水道料金改定に伴う皆さんの変更手続きなどは不要です。
○基本料金・超過料金(税込)
○メーター使用料(税込)
問合せ:役場水道課管理係
【電話】82-5961
<この記事についてアンケートにご協力ください。>