ようやく秋らしくなったこの頃です。
先月は、5年ぶりに姉妹町である北海道美深町を訪問いたしました。畠田議長や商工会、農業関係者、まちづくり関係者等10名での訪問でした。美深町の草野町長、南議会議長をはじめ多くの皆さんの出迎えで充実した交流が出来ました。
夏には美深町の小学生が添田町に訪問、懐かしいお友達の家にホームステイし、暑い添田町の夏を過ごし、旧交を温めたところです。しっかり、この交流も根付いていることを杉本美深町教育長からもお聞きしたところです。
札幌から旭川へJRで約1時間30分、旭川ではチョウザメの描かれた美深町のバスがお出迎え、約1時間30分で美深町役場に到着です。人口は約3800人、680平方キロメートルで天塩川を渡り、栗カボチャの畑、じゃがいも畑を抜け中心部へと入りました。カボチャ・じゃがいもは、添田町のふる里まつりに出して喜んで貰うために丹精込めてつくったと話していました。
町内視察では、交流の原点となった美幸線の廃線跡を走るトロッコ列車に乗車。風は冷たく、秋は飛ばし、冬の訪れを思わせるようでしたが、素晴らしい白樺の林の中、自然を満喫する景色は寒さも忘れるほどでした。この景色を見る中では廃線は残念だなと思いながらも、生活の中に組み込まれ日常の乗り降りが無ければ存続は厳しいと感じたところです。仁宇布(にうぷ)から美深(びふか)、往復40分・約5キロの距離であり、イベントとしての乗車は大変盛り上がりました。
添田町も、JR日田彦山線の鉄道跡地があります。今はJRの管理ですが、町としてもまちづくりに活用出来ないか検討しているところです。
次にチョウザメの飼育施設を見学させて貰いました。卵から稚魚そして成魚そしてキャビアへと、美深町は一貫して取り組んでいます。北海道大学の指導を受けながら長年特産品として取り組んでいるという事でした。職員の一人が詳しく説明してくれました。この職員異動して8年この事業に携わっていると言う事で、水産の専門職ではなく、ここに来る前は「税務にいました」と言う事で、役場職員の業務の幅の広さ、いろんな事をやらなければならないのだと痛感したところです。
昼食は、牛肉をふんだんに使ったレストラン「南」(議長のご子息経営、ちなみにその隣は荒川副議長のご子息経営のラーメン店だそうです)、私は牛肉のゴロゴロ入ったカレーを頂きました。
最近、美深町では飲食店ラッシュで美容院跡が居酒屋にとか、他町から見え、ここ数年で15件近くが開業したとのことです。建物所有者など地域の皆さんが応援しての事だそうです。
添田町も支援方策等考えて行き、多くの皆さんが集まれる場所が出来れば、「にぎやかな過疎」になります。「みんなでまちづくり」です。
夕方は歓迎意見交換会となり、蜂蜜と添田町の柚子(添田町農業青年会会長の白石さんが集め送りました)でつくったクラフトビールを飲ませて頂きました。商工会青年部や地域おこし協力隊など、美深町と添田町のこれからの協力等活発な意見交換がなされていました。美深町の特産品のひとつ、トマトジュース「太陽の水」をつくっている、園部美深福祉会理事長からは、トマトジュースの製造の話しや夕食懇談会の場所「鮨和道みうら」も建物を改造し、やる気があるのならと提供した経緯などお聞きしました。
非常に有意義な訪問でした。美深町の皆さんありがとうございました。今後とも、姉妹町美深町を意識しながらまちづくりを行っていきたいと思います。
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