水源のかん養、土砂災害の防止、二酸化炭素の吸収・貯蔵など、生活に欠かすことのできない多くの機能を有している森林を共有の財産として地域で守り育て、健全な形で次の世代に引き継いでいくことを目的に、11月9日、オークホールで福岡県植樹祭が行われました。
野田地区の皆さんによる伝統芸能、野田獅子楽の歓迎アトラクションから始まった福岡県植樹祭。添田町での開催は、24年ぶりとなります。式典の最初に服部誠太郎(はっとりせいたろう)県知事が森林が果たす土砂災害防止機能や土壌保全機能、洪水緩和などの重要な機能に触れ、「県では森林環境税を活用し、荒廃森林の再生や森を守るボランティア団体の支援に取り組んでいます。ワンヘルスの観点からも森林の機能を維持していくことが人と動物の健康、環境を守ることにつながります。美しい地球を未来の子どもたちに渡すことが私たちの役目です」とあいさつ。続いて寺西町長が「建設中の新小中学校は壁や床に町・県産材など地域で伐採された木材をふんだんに使い、木のぬくもりに包まれた空間となる予定です。町では学校に使う木材を伐採した場所に添田小学校児童と植樹から活用までのサイクルが早いセンダンの木を植樹し、持続可能な森林の育成を行っています」とあいさつしました。
福岡県の緑化推進や森林の保全管理に貢献された人を表彰する「緑化功労者表彰」で、服部知事からは豊かな自然を活用した森林学習を授業に取り入れ積極的に植樹活動も行っている添田小学校緑の少年団(益田茂団長【添田小学校校長】)らが、植樹祭実行委員長の寺西町長からは公園の美化活動や花木の植栽活動に加え、イベントなどで英彦山の植生や自然の大切さを伝える活動を行っている添田町活性化推進協議会(廣田敏正会長)と、永年の地域林業の向上への貢献が評価された岡本幸一さん(元添田町森林組合参事)らが表彰されました。また、事前に大会テーマを町内小学校の6年生に募集。応募のあった60点の中から「森になれ 未来へ続く 小さな芽」と応募し、最優秀賞に選ばれた松本綾音(あやね)さんらの表彰もありました。式典の最後には12月2日に添田公園に植樹するソメイヨシノの苗木が添田小児童に贈られ、学校を代表して4人の児童がみどりの誓いを発表しました。
式典終了後には服部知事、寺西町長、江口県議会副議長、畠田町議会議長らによるカワヅザクラの記念植樹がオークホール前の広場で行われ、新たに6本の桜が植えられました。今回植えた桜は再来年には花がつく見込みで、そえだサン・スポーツランド周辺のカワヅザクラと併せて楽しめそうです。
問合せ:役場農林業振興課林業振興係
【電話】82-1237
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