令和6年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)登山競技における協定を陸上自衛隊小倉駐屯地第40普通科連隊と結び、6月20日、福岡県教育委員会会議室で調印式が行われました。これは、本年8月2日から8月6日までの5日間、北部九州の最高峰、本町「英彦山」を舞台として行われます登山競技への自衛隊の支援をお願いするものです。
全国から総勢600名を超える選手・監督、大会関係者が添田町英彦山に集い、本町の豊かな自然や歴史・文化、そして人情に触れていただきます。
50年前の昭和49(1974)年も添田町英彦山で全国高等学校総合体育大会登山競技が行われました。ご記憶にある方もいるかと思います。全国の若い登山者の脳裏に添田町「英彦山」が焼き付いた時でした。
あれから50年、少子高齢化の中、添田町も英彦山も変わってきました。その、節目(?)の年に、添田町英彦山は大きく変わろうとしています。
その象徴のひとつが英彦山神宮上宮の修復です。令和7年度半ばには完成予定で、工事は順調に進んでいるとのことです。また、現在実施に向け検討しているのが、参道沿いの宿坊を活用し多くの観光客を呼び寄せることです。これまでも、観光を裾野の広い産業として取り組んで来ましたが、地域経済のシャワー効果が思うように生み出せていませんでした。今回は、英彦山振興の柱に「地域資源を活用した観光経済の活性化」と定義し、ひこさんホテル和の運営事業、英彦山スロープカーの運営事業等と連携、並行しながら、宿坊ホテルとしての検討を進めています。このため、英彦山に相応しい観光地経営の専門組織として観光地域づくり法人「DMO」(観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など当該地域にある観光資源に精通し、地域と協同して観光地域作りを行う法人のこと)設立の検討や、マーケット分析(市場分析)、コンセプト(全体を貫く基本的な観点・考え方)、設計観光コンテンツ(情報の内容)開発等に取り組むことにより、宿坊ホテル事業の成功、ひいては地域の観光振興を目指したいと思っています。
今、取り組む時であり、人口減少時代の添田町英彦山の生き残り、いや、大きく飛躍する取り組みです。そして交流人口・関係人口の増から、定住へと繋げていく方策でもあると考えています。
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