リロード

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「人生には、決断しなくてはならない節目がある。その節目を大切に、頑張ってください」。中学校閉校特集の取材でいただいた言葉だ。80余年の人生経験を踏まえた訓示は、ズシリと胸に響いた。本年は節目の年。先行きが見えなかった未曾有のコロナ禍も転換期を迎えた。元に戻るのではなく、新しい日常の始まりとして。再び神幸祭の取材に赴けることに、ただ嬉(うれ)しさを感じるだけではなく、今後の取材や広報のあり方を考える機会にしたいと思う。広報経験年数も2桁目前。大言壮語とならないよう、心して臨みたい。(啓)

母校が閉校した。各中学校の閉校式の取材で母校も取材した。体育館は新しくなっていたが、校舎は変わらず懐かしかった。久しぶりに聞いたのに口ずさめる校歌、友人とくだらないことを話して笑った教室、なぜか運動会のダンスリーダーになり、毎日ダンスの練習をした運動場。閉校宣言を聞きながらさまざまな思い出が蘇(よみがえ)った。今振り返ると、どんなことも良い思い出だ。閉校が寂しくないというと嘘になるが、寂しさよりも大きいのは新中学校への期待だ。思い出は風化しないように心に刻み、新中学校の明るい未来を見守りたい。(麻)