昭和18年11月3日、福岡県内11番目の市として誕生した田川市。
市制施行80周年の節目に記念式典を開催するにあたり、本特集では、田川市誕生の背景や、これまでの歴史を振り返ります。
■田川市の誕生
昭和17年、当時の後藤寺町で「大田川市建設促進委員会」、伊田町で「市制施行に関する調査委員会」が推薦され、それぞれの町で市制施行について調査研究が行われました。そして、昭和18年5月に両町合併協議会が開催され、両町合併に向けての協議が本格化。両町の2委員会が「合併委員会」として歩調を合せることになりました。同年6月と7月に開催された合併委員会で「田川市」の名称などが決定し、8月に両町長名で合併上申書を国に提出。10月に内務大臣(現・総務大臣)から市制施行の正式認可を受けました。
昭和18年11月3日、最後の町長となった林田春次郎伊田町長と角銅貞雄後藤寺町長に加え、吉田茂福岡県知事らが一堂に会し、開庁式と市制施行祝賀会が行われ、田川市が誕生しました。
■猪位金村との合併
昭和28年に「町村合併促進法」が施行され、当時の猪位金村は福岡県から川崎町との合併を勧奨されていました。猪位金村では昭和29年2月から昭和30年1月にかけて村民の意見を集約した結果、川崎町との合併と田川市との合併に分れたため、続いて住民投票を実施。田川市との合併を希望する票が多数となり、猪位金村から田川市へ正式に合併申し入れをすることとなりました。一方田川市では「田川市猪位金村合併促進協議会」を設置。調査研究や合併条件の合意などが進められ、同年3月には「猪位金村を廃し田川市に編入する処分申請」が福岡県に正式に提出され、福岡県からの告示により合併が決定しました。
同年4月5日、山田市(現・嘉麻市)に分村合併された大谷地区を除く猪位金村の区域が編入され、現在の田川市が誕生しました。
■80周年から100周年へ
時の移ろいとともに、さまざまな人がこのまちに集い、このまちを愛し、発展させてきました。過去から脈々と受け継がれてきた伝統・文化などたくさんの魅力がこのまちにはあふれています。
本市では、市制施行80周年を迎える本年を、市制施行100周年に向けた大きな節目として捉え、これまでまちの発展を支えてきた先人たちに感謝と敬意を表するとともに、市民のみなさんが郷土への愛着や誇りを一層深めることができる機会として、記念式典を含む市制施行80周年記念事業を進めています。
伝統や文化、魅力があふれるふるさと田川を未来に繋(つな)いでいくため、今後も市民のみなさんのご協力をよろしくお願いします。
先人たちの歩みを引き継ぎ、再び歩み始めよう。
ふるさと田川の未来に向けて-
問い合わせ:経営企画課企画政策係
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