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ドイツを手本に 今後の国際交流と共生社会推進に向けて

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福岡県田川市

2月に、市総合体育館で田川市スポーツ協会主催のパラスポーツ体験イベントが相次いで開催されたほか、共生社会の先進国であるドイツからスポーツ関係者が本市を訪問。今後のスポーツ交流に向けて協議しました。

■ドイツと田川を繋(つな)ぐ布石
本市は、東京2020パラリンピック事前キャンプ(ドイツ・ベラルーシ車いすフェンシングチーム受入)を機に、パラスポーツの普及や共生社会の実現に取り組んできました。また、コロナ禍を越えて国際社会が大きく動き始めている昨今の情勢を踏まえ、かねてから計画していた国際交流による共生社会の促進を再始動。スポーツ庁の委託事業/日本スポーツ振興センター再委託事業「ポストスポーツ・フォー・トゥモロー推進事業(受託:田川市スポーツ協会)」に市として参画し、関係団体と協力して共生社会の先進国であるドイツとのスポーツ交流・国際交流に取り組むこととしています。今回、今後のスポーツ交流・国際交流に向けた協議や現地視察などを目的に、ドイツスポーツ関係者が来訪(元ドイツ車いすスポーツ連盟車いすフェンシング部門長/イラ・ツィーグラーさん、コトブス市役所市長公室長/デニス・ケトリツさん)。2月13日~15日の期間に、市長表敬訪問や共生社会実現に向けた市職員への講演会、車いすフェンシング体験会などを行いました。市総合体育館の視察では、本市に構築されたローカル5G(高度情報通信技術)を活用したリモートコーチングに着目したイラさんは「ドイツ側の技術面を確認し、早期に活用したい。2国間だけではなく、3国間を繋ぐなど、今後の進展に期待したい」と話しました。

■人それぞれの違いを越えて交流
また、同推進事業の一環である、パラリンピアンによる車いすテニスのリモートコーチング合宿やパラスポーツ体験イベント(田川市スポーツ協会主催)が、市総合体育館などを会場として開催されました。
どちらの催しにも、年齢や性別、障がいなどさまざまな違いを越えてたくさんの人が参加し、パラスポーツを楽しみながら親交を深めていました。こうした機会が増えていくことは、共生社会への確実な一歩。本市は今後も関係団体と協力して機会の創出や国内外の大会誘致などに取り組みます。

■2023/2/18 パラスポーツ体験イベント
パラスポーツ体験イベントの体験種目は、車いすラグビー・ボッチャ・卓球バレー・シッティングバレーの4種目で、車いすラグビーでは地元プロチームの「Fukuoka Dandelion(フクオカダンデライオン)」の選手が指導し、模擬試合などを実施。本イベントは国際交流も兼ねており、市内に住んでいる外国籍の市民のみなさんが多数参加。市内企業で働くウズベキスタン人のエションクロフ・ウルグベクさんは「パラスポーツはどんな人でも一緒に盛り上がることができて楽しい。今後もこうした機会があれば仲間と一緒に参加したい」と話しました。

■2023/2/11-12 パラリンピアンによる車いすテニスのリモートコーチング合宿
車いすテニスの合宿では、テニスの体験から本格的な競技指導まで幅広いプログラムを実施。当日はパラリンピアンの岩㟢満男(いわさきみつお)さんがリモートコーチングを担当し、齋田悟司(さいださとし)さんが現地指導を担当。齋田さんは「リモートコーチングは、地理的な不利を超えて自分の学びたい人から学ぶチャンスが増え、自分の能力を高める希望が持てる」と話し、仙台から訪れた門脇圭祐(かどわきけいすけ)さんは「とてもいい経験になった。いつかパラリンピックに出場して世界で活躍したい」と思いを語りました。

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