■決算概要
令和5年度の病院事業収益は、57億2千750万1千円。対する病院事業費用は60億3千317万4千円となりました。結果、病院事業全体の収支は、マイナス3億567万3千円となり、9年振りの赤字決算となりました。
令和5年度は、循環器内科や総合診療科、泌尿器科の常勤医が増員となり、患者数は増加しました。しかし一方で、呼吸器内科の常勤医が不在となり、また、麻酔科の常勤医が不在となったことから、手術件数は減少しました。
その他、田川地域で初となる緩和ケア病棟の開設をはじめ、CT・MRIの入れ替えや、新たに前立腺肥大症を対象としたレーザー治療器を導入しました。
さらに、令和5年8月に紹介受診重点医療機関に選定され、令和6年2月から「選定療養費」が変更となるなど、大きな変化がありました。
このように診療実績の向上に取り組み、患者数は前年度よりも増加したものの、コロナ禍前の水準までには回復せず、医業収益もコロナ禍前の令和元年度と比べて、減少したままとなりました。また、新型コロナウイルス感染症が、令和5年5月に2類から5類へと変更されたことに伴い、関連する補助金等が縮小されたことも大きく影響しました。
今後は、安定した病院経営に向けて、より一層収益増加と費用削減に、職員一丸となって取り組みます。
◇診療実績(令和5年度)
※( )内は1日当たりの患者数
▽外来患者数
新外来患者:13,103人
延べ外来患者:106,649人(439人)
▽入院患者数
新入院患者:4,173人
延べ入院患者:57,007人(156人)
▽手術件数:1,406件
▽平均在院日数:12.6日
▽紹介率:63.0%
(他院から紹介された患者さんの割合)
▽逆紹介率:79.5%
(他院へ紹介した患者さんの割合)
◇損益計算書の推移
(単位:千円、消費税を除く)
◇貸借対照表
(単位:千円、消費税を除く)
◇キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円、消費税を除く)
※端数処理を行っているため、合計が一致しないことがあります。
問合せ:市立病院経営企画課
【電話】44-2100
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