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自治体の皆さまへ

ドイツで学ぶ 共生社会 田川市中学生海外派遣事業(2)

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福岡県田川市

もっと知りたい。
踏み出したい。
旅路の先に、次の一歩を。

■学びの旅を次のステップへ
帰国した生徒たちは、学んだことや楽しかった思い出、感謝の言葉などを家族に伝え、生徒と保護者それぞれが感想文に思いをつづりました。また、事後研修で報告資料を作成し、12月16日の事後報告会に臨みました。当日は、生徒代表・保護者代表各2人が感想文を発表。続いて、生徒たちによる研修内容の発表では、現地で撮影した写真とともに、気づきや学び、印象深かったことなどを説明しました。さらに、市に取り組んでほしいこととして「車いすに配慮した歩道の整備」「スロープの増設」「障がい者への理解を深める授業の実施」なども提言。これを受けた村上卓哉(むらかみたくや)市長は「多くの学びを持ち帰っていただき、ありがとうございました。ご提言は、今後市で議論していきたい。これからも興味を持って田川市を見続けてください」と話しました。
「視野が広がり、考え方が変わった」「差別や偏見をなくすために自ら動きたい」「この経験をいかして、障がいがある人や外国籍の人と積極的に交流したい」「留学して広く世界を知りたい」など、共生社会の実現に向けたさまざまな思いを持った生徒たちは現在、それぞれの中学校での報告会をとおして学びを伝え広げています。
市では、今回の派遣が一過性のものではなく、共生社会の実現を後押しする取り組みとなるよう、派遣修了者を登録する団体を組織するなど、市主催のパラスポーツ体験会をはじめ、共生社会に関する事業に積極的にボランティアとして参加してもらえる体制づくりに取り組む予定です。
共生社会実現への道のりは、これからも続きます。市民のみなさんのご理解とご協力、そして学びや体験の機会への積極的な参加をよろしくお願いします。

■中学生の声
私たちの思いを一冊の報告資料にまとめました。その一部を紹介します。

◇価値観を変えたい
ドイツで学ぶことで、共生社会に興味を持つようになりました。移動中のバスの中、障がいがある人たちの団体が楽しく会話をしていました。誰ひとり迷惑がることなく周りの人もみんな笑顔なのは、誰もが同じ人間だという価値観を持っているから。私もそうなりたいと思いました。
溝口(みぞぐち) さよ さん 嘉穂高附属

◇百聞は一見にしかず
パラスポーツの強化選手と言葉の壁を越えて楽しい時間を過ごしました。また、実際に体験することで、選手の大変な練習量を知りました。テレビや本でしか知らなかったドイツ。その文化・建物・習慣など、すべてが日本と違い、心を動かされました。まさに百聞は一見にしかず。
田原 向晟(たはら こうせい) さん 田川西

◇自分の変化を感じる
ドイツ派遣は、将来海外で働きたい私にとって大きなチャンス。たくさん学んで帰国した今、自分に変化を感じます。不安だった言葉の壁。今は言語が違っても、色々な方法でコミュニケーションが取れるのだと、考え方が変わりました。この貴重な経験を将来にいかしていきたいです。
大谷 乙華(おおたに おとは) さん  猪位金

◇自分づくりにいかす
帰国したときに感じた違和感。きっとドイツに慣れ過ぎてしまったからでしょう。ホストファミリーのみなさんをはじめ、ドイツの人は本当に友好的で話しやすかったです。色々なところに連れて行ってもらい、体験したり学んだりしたことを、今後の自分づくりにいかしたいです。
鳥丸 優雅(とりまる ゆうが) さん 田川東

◇歴史にワクワク
炭坑で栄えたという田川市との共通点があるコトブス。戦争の被害を受けず、古い建物が残っているエスリンゲン。歴史・文化の違いや共通点を知り、ワクワクしました。ホストファミリーが各部屋に日本語で書いた案内を貼って過ごしやすくしてくれたことが、一番嬉しかったです。
垰田 胡桃(たおだ くるみ) さん 田川東

◇障がいなんて関係ない
ドイツで学んだ特別なこと。それは「障がいなんて関係ない。みんなできる」ということ。そして、どんな人でも大切にし、人種などに関係なく接するということが、共生社会実現のカギだということです。私は留学をすることが夢です。その時はきっとドイツに行くと思います。
鵤 星海(いかるが せな) さん 田川西

◇嘘みたいな11日間
ドイツで過ごした日々は、本当に楽しくて嘘みたいな出来事の連続。帰国後に喪失感を覚えるほどでした。ドイツでは出会う人すべてが温かくて優しくて、とても過ごしやすかったです。ホストファミリーとは今も連絡を取り続けています。僕はまたいずれ、必ずドイツに行きます。
角銅 悠生(かくどう ゆうせい) さん 田川西

◇もっとたくさんの国へ
色々な初めての経験ができて、とても楽しかったです。お世話になったホストファミリーにはまた会いたい気持ちでいっぱい。ドイツで学んだことで「もっとたくさんの国に行きたい」「違う言語で話してみたい」「経験を積んで視野を広げたい」という気持ちが大きくなりました。
原田 凛乙(はらだ りお) さん 嘉穂高附属

◇田川市に貢献したい
ドイツでは、どこの施設でもバリアフリーなどに取り組み、みんなが安心して暮らせる共生社会を目指しています。また、コトブス市の人と話したときも、共生社会を目指したいという思いの強さを実感。今回学んだことを忘れず、将来は田川市に貢献できる人材を目指したいです。
堤田 乃衣(つつみだ のえ) さん 育徳館

◇勇気を出して良かった
文化も伝統も風景も、すべてが日本と違うドイツ。未だに夢だったのではないかと思うほど幸せな時間でした。これを機に、もっと色々な国を巡り、視野を世界に広げられるようになりたいと思いました。勇気を出して応募し、異国の文化に触れることができて本当に良かったです。
榊原 樹那(さかきばら じゅな) さん 田川東

◇自分の変化が大切
車いすバスケットボール、フェンシング、やり投げ、競輪の体験はとても印象深かったです。言葉が通じなくても、障がいがあっても、スポーツは楽しくできる。実際に体験して衝撃を受けました。共生社会の実現には、自分が変わっていくことが大切だということに気づくことができました。
原 蘭丸(はら らんまる) さん 田川西

◇人と触れ合い人に学び
ドイツで過ごした日々は、人と触れ合う機会が多く、言葉は通じなくても仲良くなれるということを実感。視覚障がい者でも観戦を楽しめるサッカースタジアムの取り組みやコトブス市の共生社会の取り組みなども学びました。この経験を勉強にいかし、またドイツに行きたいです。
城戸 樹莉亜(きど じゅりあ) さん 田川西

問合せ:経営企画課企画政策係
【電話】85-7101

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