マーティンの!なんちかんち

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国際交流員のマーティンさんがドイツの文化などを紹介するコラム。インスタグラムでも情報を発信しています。

■ドイツの「魔女の夜」
ドイツでは4月30日～5月1日の夜をWalpurgisnacht(ヴァルプルギスナッハト)(魔女の夜)と呼びます。魔女の夜では、ほうきに乗った魔女がブロッケン山で悪魔と会うという言い伝えがあります。由来は諸説ありますが、ブロッケン山ではよく霧が発生し、辺りが見えなくなる現象が起こることが原因と言われています。霧の中では、木々や岩などが違うものに見えることがあります。「目の錯覚」という現象が知られていなかった中世期のドイツでは、霧の中に見えた影を魔女や悪魔の化け物として恐れ、ブロッケン山は怖いものが集まる場所として噂が広がったようです。当時は火によって魔女や悪魔を追い払うことができると信じられていたため、魔女の夜には各地域でかがり火を焚くようになりました。この習慣は地域のお祭りとして今も受け継がれており、魔女や悪魔に扮装する人が多いため、ハロウィーンに少し似ています。