昨年度、(公財)福岡県人権啓発情報センターで「第55回特別展:日常の中にある部落差別〝マイクロアグレッション″ってなに?」[企画:BURAKU HERTAGE、(公財)福岡県人権啓発情報センター]が開催されました。
「チクチク、モヤモヤ。気づけば、たまっている。」は「第55回特別展」のポスターに使われていた言葉を引用したものです。本号は「第55回特別展」およびその記録冊子の内容を参考にして、引用したり一部を本市の実態などに合わせて編集したりして作成したものです。
◆日常にひそむ 無意識の言動
チクチク、
モヤモヤ。
気づけば、
たまっている。
(日本語での会話や日本食の 調理が上手になった留学生に)
これで、立派な日本人になれるね。
↓
私は「私の国(ふるさと)」が好き。
ほめてるつもりかもしれないけど、私の国が日本より下に見られているようで嫌な気持ちになるんだけど。
部落差別なんてまだあるの?昔の話でしょ?
↓
決めつけないで!私は今、部落差別に直面して悩んでいるのに。
上側の発言に「モヤモヤした」「なんかイヤだ」と不快に感じた人もいれば、反対に「日常によくある会話だ」と感じた人もいるでしょう。下側は言われた側の感情を表していますが、言われた言葉を好意的には受け取っていないようです。
※この事例は、発言を否定するためのものではなく「傷つく人がいること」に気づくための一例です。
■「教育委員会だより GuRuMi(ぐるみ)」を本紙13~18ページに掲載しています。
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