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田川市立病院 NEWS LETTER VOL.46 夏号 3

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福岡県田川市

■「総合診療科医」ってどんな診療科?
高齢化による慢性疾患の増加や疾病の多様化が進む近年、「身体に不調はあるけれど、どの科を受診したら良いかわからない」という問題に対し、総合診療科は注目を集めています。今回はそんな総合診療科の紹介です。

◆まずはかかりつけ医へ!
日常的な内科の病気(発熱、のどの痛み、疲労、腹痛など)の初期対応や治療は、地域のかかりつけ医がその役割を果たします。身体に不調が生じた際は、まずは地域の医療機関(かかりつけ医)を受診しましょう。かかりつけ医で診療を行い、専門的な検査や治療が必要だと判断された場合には、かかりつけ医が当院のような紹介受診重点医療機関(原則、紹介状が必要)などへ紹介を行います。
当院の総合診療科を受診する際にも、普段から患者さんの病歴や健康状態を把握しているかかりつけ医からの紹介状があることは、患者さんの病状や特徴を理解し、よりよい診療を行う上でとても重要です。

◆総合診療科医の役割
日本の総合診療科医は大きく「家庭医」と「病院総合診療医」の2つに分けられます。「家庭医」は「身近にあり、なんでも相談にのってくれる総合的な医療」を提供し、「病院総合専門医」は「多くの疾患を合併する患者さんへの包括的ケア、幅広い診断のための知識及び技術」を提供します。
近年の総合診療科医は、“家庭医”+“病院総合診療医”の要素を持ち合わせた医師であるように教育を受け、今日の診療にあたっています。

◆総合病院の総合診療科の特徴
当院の総合診療科では、様々な医療機関を受診したものの、発熱が続いている原因が分からない患者さんの診断や、身体の痛みや説明のつかない検査値の異常など、“医療機関を受診したけれど、原因がよくわからない”という方の訴えに対応しています。
総合診療科は、臓器や疾患にとらわれず他科と連携し、病歴や生活背景なども含め、患者さんを多角的に診る診療科です。患者さんに対し問診や診察、検査などを経て診断を行う過程で専門科の治療が望ましいと判断した場合には、各専門科の医師へ紹介を行います。
地域の医療機関と連携し、専門的な医療を提供する当院では、専門領域に特化しない利点を生かし、患者さんの抱える問題を総合的に診ていきます。

スタッフ:
○加藤 禎史(かとうよしふみ)[部長 平成23年卒]
[主な所属学会及び取得資格]
・日本専門医機構総合診療専門医
・日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
・日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
・日本内科学会認定内科医
・日本医師会認定産業医
・医学博士(九州大学)

○牛島 正人(うしじままさと)[医員 平成31年卒]

○吉田 美奈(よしだみな)[医員 平成31年卒]

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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