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令和4年度 決算要点紹介(1)

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福岡県直方市

直方市の台所事情をチェックしてみよう市の決算が議会で承認され、確定しました。その内容について、ご紹介します。

■CHECK 1 まずは基本から
令和4年度も実質収支は黒字となりました

令和4年度、一般会計(※1)の決算はグラフ(1)のようになります。歳入総額が約325億円、歳出総額が約312億3千万円、収入から支出を差し引いた収支(形式収支)は約12億7千万円の黒字です。
これから令和5年度に繰り越して行うことになった事業に要する経費を除いた収支(実質収支)では、約11億6千万円の黒字決算です。
単年度で見た場合の収支(実質単年度収支)では、約8億2千万円の赤字でしたが、これは財政調整基金へ約15億5千万円の積立を行ったことによるものです。
令和3年度に引き続き、令和4年度も基金の取り崩しによる財源調整を行うことなく決算することができましたが、令和3年度と比較して、収支はやや悪化しています。
歳入の中身を見ると、地方交付税、国県支出金、市債といった国等に依存するものが約6割を占め、市税等の自主的に確保できる財源の割合は、全体の約4割にとどまっています。
これは、直方市の財政運営が依然として、国の地方財政計画等によって大きく左右される状況にあるといえます。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け減少していた市税等については、法人の業績が回復したこと等により、増額となりました。
歳出では、人件費、普通建設事業費、災害復旧事業費が前年度より減少していますが、補助費等、物件費、維持補修費、扶助費、公債費、繰出金が増加しています。
公債費については、平成29年度から令和3年度にかけて行った汚泥再生処理センター、市営住宅建設事業における借入金の償還開始に伴い、今後も増加していくことが見込まれています。
なお、特別会計の決算は表(1)のようになります。

※1 市町村などが通常行っている業務にかかる経費と収入のまとまり。

◇一般会計決算-グラフ(1)

◇特別会計-表(1)
・国民健康保険特別会計
歳入…63億744万円
歳出…61億2,963万円
・同和地区住宅資金貸付事業特別会計
歳入…2,404万円
歳出…839万円
・介護保険特別会計(保険事業勘定)
歳入…66億5,829万円
歳出…63億5,468万円
・介護保険特別会計(介護サービス事業勘定)
歳入…4,745万円
歳出…4,745万円
・後期高齢者医療特別会計
歳入…10億3,257万円
歳出…10億851万円
・上頓野産業団地造成事業特別会計
歳入…1,778万円
歳出…1,778万円

■CHECK 2 気になる貯金(基金)と借金(市債)の残高は
貯金は増加・借金は減少

令和4年度末時点での基金(貯金)と市債(借金)の残高の推移は下図グラフ(2)、グラフ(3)のようになります。
基金残高は約77億4千万円、このうち一般会計分は約67億8千万円、一般会計分の中でも使いみちが特定されていない財源の調整に使える基金は約48億6千万円です。
前年度に比べて、市の基金残高は約20億8千万円増加しました。
次に市の借金である市債残高は、一般会計とその他特別会計も含めた総額で約240億6千万円となり、前年度に比べて約2億7千万円の減となっています。
市債残高の内訳は、一般会計で約239億5千万円(前年度から約2億6千万円の減)、特別会計では、上頓野産業団地造成事業で約1億1千万円(前年度から約2千万円の減)となっています。
一般会計の残高が減少した要因は、市債の新規発行が前年度に比べて約9億3千万円減少したことによるものです。

◇基金残高の変化-グラフ(2)

◇市債残高の変化-グラフ(3)

◇各種財政指標の推移-グラフ(4)

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