■ー展示紹介ー「ツアイスガス干渉計」
炭坑内では、メタンガスや一酸化炭素など人の命を奪う危険なガスが発生する事があります。有毒なガスの量の測定は重要な作業でした。測定器ができる前は、小鳥や小動物を連れて入り、その反応を見て安全かどうかを判断していました。このガス干渉計はドイツのツアイス社が開発したガス検知装置で昭和初期に輸入されたもので、光線をプリズムで反射させて、空気とわずかな量のガスの屈折率を精密に計測できる屈折計で、専任係員がこの干渉計を使ってガス量の測定をしていました。高さ41cm、巾20cm、重さ6kgと大きく大変高価でした。国内に残る数少ないドイツ製のガス検知として貴重なものです。
*********
直方市石炭記念館
場所:直方692-4
開館時間:午前9時~午後5時30分
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)
問合せ:【電話】25-2243
<この記事についてアンケートにご協力ください。>