さわると わかる わかると かわる!
美術館は見て楽しむ場所であるという私たちの常識を変える展覧会が、直方谷尾美術館で開催中です。2021年に国立民族博物館(大阪府吹田市)で開催された特別展の巡回展で、2023年の岡山に続き2回目、九州では初めてになります。
この展覧会は、今までの視覚に頼った「見る、見せる」といった展示ではなく、触ることで芸術を楽しむ展示となっています。見える人は、視覚を通じて作品を理解した感覚になることから、視覚を制限するために、あえて照明を落とし、真っ暗な部屋や薄暗い部屋などの「試触」、「感じる手ざわり」、「全身でさわる」、「目でさわる」、「耳でさわる」、「心でさわる」の6つのゾーンに分かれています。
また、市内の中学生が作った土鈴の展示などもあり、直方ならではの特別展になっています。今までにない芸術の楽しみ方「さわる」を体験してください。
▽監修 国立民族博物館 広瀬 浩二郎(ひろせ こうじろう)教授
「触文化」を提唱する全盲の文化人類学者で、「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)などのイベントを全国各地で企画・実施。
広瀬教授からのメッセージ:
通常の美術館は作品をみて楽しむものですが、この展示会は触らないと楽しめません。来場された皆さんには、視覚に頼り切った生活を抜け出して、手触りや温度、素材の質感など、作品をたくさん触って、楽しんでください。
▽展示会概要
開催期間:9月16日(祝)まで休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は開館)
場所:直方谷尾美術館
入館料:一般800円、高校生400円(土曜日は無料)、中学生以下無料
※団体料金など各種割引については直方文化青少年協会ホームページへ
問い合わせ:直方谷尾美術館
【電話】22-0038
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