本市初となる中学生海外派遣事業を実施しました。今回は、研修内容や派遣団員の生徒たちが学び、気づいたことを紹介します。
◆現地研修 DAY1
~街頭インタビューミッション!~
世界最高の称号を持つヘルシンキ中央図書館「Oodi」を見学。在フィンランド日本人との交流会では、現地の考え方や生活様式等を学びました。
その後、街頭インタビューに挑戦!「フィンランドが『世界一幸福な国』と言われているのはどうしてだと思う?」など興味のある質問を投げかけて現地の人とコミュニケーションを取る楽しさと難しさを学びました。
◆現地研修 DAY2
~北欧の「自然享受権」を学ぶ~
フィンランドの国土の7割は森林で、誰もが自然を散策し、楽しむ権利「自然享受権」が認められています。国内で最も人気のあるヌークシオ国立公園で現地ガイドからレクチャーを受け、じっくり大自然と向き合う時間を過ごしました。散策を行う中で、様々なグループワークやゲームを行い、「ないものは自分でつくる」というフィンランド流アントレプレナーシップを実践しました。
◆現地研修 DAY3
~社会体験施設・大学訪問~
独自の社会体験教育プログラムを提供する「MeandMyCity」を訪問。義務教育課程から導入されるアントレプレナーシップ教育について学びました。
その後、アートやデザインに特化した「アアルト大学」を訪問し、クリエイティブな校内を見学。フィンランドの伝統スポーツ「モルック」を通して大学生と交流し、文化や教育などをテーマに意見交換を行いました。
◆現地研修 DAY4
~小学校訪問~
ヘルシンキで最も古くからあるヴァッリラ小学校を訪問。「書道」「折り紙」「けん玉」「ソーラン節」等、いくつかのクラスに分かれてフィンランドの小学生に日本文化を教える授業を行いました。
チームごとに日本を出発する前から準備してきた内容を披露。言語でのコミュニケーションが難しいなか、身振り手振りで交流し、喜んでもらうことができました。
◆現地研修 DAY5
~高校訪問~
ヘルシンキ市内で最大規模の高校であるヘルシンキメディア高校を訪問。自分が興味のある科目を選択し、実際にフィンランドの学生と一緒に授業を受けました。
授業後の交流会では、進路や就職への考え方を意見交換しました。フィンランドの学生からは「自分のことは自分で決める」「学びのスタイルは自分でデザインするもの」という考え方を教わりました。
◆現地研修 DAY6
~旅の振り返りと決意表明~
いよいよ現地研修最終日。再び「Oodi」を訪れ、プログラム参加者全員で旅の振り返りを行いました。この旅で感じたこと、学んだこと、自分の中での変化を素直に自分自身の言葉で発表しました。
プログラムの運営スタッフから「帰国してからが本番だよ!」というエールをもらい、帰国後・将来へ向けての目標を話したり、決意表明を行ったりしました。
●研修の様子をまとめた動画を公開中
フィンランドでの現地研修の様子をまとめた紹介動画を市公式ホームページで公開しています。動画内で流れる曲は本市派遣団員の野吾蒼矢さん作詞作曲の曲です。本紙の二次元コードから、是非ご覧ください。
●「未来を拓く」子どもたち
昨年12月21日、ユメニティのおがたで、令和6年度直方市中学生海外派遣事業の事業報告会を開催しました。
山本教育長は、「これからの世の中は先行きが見えず、不透明になっていきます。そうした状況の中で、グローバルな視点を持ち、世界で通用する国際的な感覚を備えた人材を育成するために、教育大綱のもと、この事業が立ち上がりました。多くのことを学び、帰ってきた生徒たちの発表を楽しみにしています」と発表を控えた生徒たちにエールを送りました。
その後、派遣団員の生徒8人それぞれから、学びの発表が行われました。報告後の質疑応答では、生徒たちが自ら堂々と質問に答え、成長した姿を見せていました。
●フィンランドでの学びを日々の生活でどう活かすか
昨年12月21日(土)に開催した事業報告会での派遣団員それぞれの発表を市ホームページで公開しています。本紙の二次元コードからご覧ください。
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