区内にある駅の周辺を歩いて回り、毎月15日号で紹介します。
◆「天神」の由来
アクロス福岡の北側にある水鏡天満宮には、学問の神様として知られる菅原道真公が祭られています。道真公は「天神様」と呼ばれていたことから、この一帯を天神と呼ぶようになったといわれています。
◆明治のレトロな洋館
天満宮のそばには、国の重要文化財「赤煉瓦(れんが)文化館」があります。明治42年に日本生命保険九州支店の社屋として建てられました。設計は東京駅などを手掛けた辰野金吾氏らによるものです。赤煉瓦と白い花崗(こう)岩で装飾した英国式の外壁が特徴です。現在は貸し会議室や「エンジニア・カフェ」として利用されています。
旧福岡県庁跡地の天神中央公園には、国の重要文化財「旧福岡県公会堂貴賓館」があります。同館は、明治43年に建てられたフレンチルネサンス様式の洋館で、九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として利用されていました。現在は一般開放され、カフェで休憩したり、レトロ衣装体験などもできます。
◆映画にも登場
隣接する「福博であい橋」は、映画やドラマのロケ地としても利用され、過去には『ゴジラVSキングギドラ』などの作品に登場しています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>