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≪特集≫チャレンジする人を応援します(1)

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福岡県福岡市 クリエイティブ・コモンズ

市は、アーティスト・起業家・エンジニアなど、新しい価値の創造に取り組む人を応援しています。その拠点となる三つの施設「アーティストカフェフクオカ」「スタートアップカフェ」「エンジニアカフェ」を紹介します。

◆アーティストの成長・交流の場『アーティストカフェフクオカ』Artist Cafe Fukuoka
市は、アート活動を行う作家の活躍の場を広げてもらおうと、令和4年9月に「アーティストカフェフクオカ」を開設しました。
旧舞鶴中学校校舎を活用して造られた同施設は、アーティストらの制作拠点となる「スタジオ」、作品展が開ける「ギャラリー」、大型作品の展示やイベントなどが行える「グランドスタジオ」を備えています。福岡アジア美術館が国内外から招へいした作家もここで制作活動を行っています…3面に関連記事。
誰もが利用できる「コミュニティスペース」には、飲食ができるカフェ「ティテト」が併設(通常木~日曜日に営業)され、作品の制作や仕事をすることができます。
火~木曜日の午後2時~6時には、各分野で活躍するアーティストやアート関係者らが、アドバイザーとして相談に応じています。制作に関することだけでなく、スタートアップや法律、販売促進、マーケティング等に詳しい専門家への相談も可能です。

▽統括責任者の矢野裕子さんに話を聞きました
オープン以来、私たちの想定を上回る約3万3千人の皆さんが訪れています。最近は、舞鶴公園の散策の途中に立ち寄る人も増えました。
アーティストからの相談も500件を超えました。アートといってもジャンルはさまざまで、活動の方向性もそれぞれ違います。
ここでは、日本画、油彩画、イラストレーション、立体造形など各分野のアーティストから専門的なアドバイスや活動についての話を聞くことができます。「作品集の作り方を教えてほしい」「作品を展示できる場所を探している」といった具体的な相談はもちろん、聞きたいことがまだ定まっていないという人も気軽にお越しください。
アーティストとしての学びを深めるために、アート業界に詳しい専門家を招いたイベントも開催しています。3月2日(土)午後2時からは、アーティストが知っておくべき著作権について、行政書士から学ぶオンライン講座を行います。

▽企業などからの相談にも対応
「アーティストに仕事を依頼したい」という企業などには、アーティストを紹介するマッチングも行っています。
「ホテルのロビーにアート作品を飾り、観光客に紹介したい」「リラックスした気分で食事ができるよう、社員食堂に壁画を描いてほしい」などの要望に応え、数多くのマッチングが成立しています。アーティストのプロフィールや作品は、アーティストカフェフクオカのホームページをご覧ください。

▽誰でも参加できる催しも
油絵の描き方を一から教えてくれるワークショップや、ラメ入りの絵の具など普段触れる機会のない画材を体験するワークショップも行っています。参加者からは、「絵を描く楽しみができた」と好評です。催しの情報は、SNSでチェックしてみてください。
アーティストカフェフクオカは、気軽にアートに触れられる場所です。アート関連の本を読んだり、お茶を飲みながら展示作品を鑑賞したり、思い思いの時間を過ごすこともできます。2月29日(木)まで、グウナカヤマの現代書を展示しています。気軽にお越しください。

アーティストカフェフクオカについての情報は、ホームページ(「アーティストカフェフクオカ」で検索)または、SNSでご確認ください。

アーティストカフェフクオカ
場所:中央区城内
【電話】080-2481-5997
【メール】artistcafe.fukuoka@gmail.com
開館時間:午前11時~午後7時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

○企業などとのマッチング事例
ホテルクロスライフ博多柳橋(中央区春吉一丁目)では、半年ごとに1人のアーティストの作品が、ロビーに展示されている。3月31日(日)まで、柏木菜々子さんの作品10点を展示。
市が取り組む「フィットネスシティプロジェクト」の一環として、博多駅と祇園駅をつなぐ大博通りの西側歩道に設置されたウオールアートボード。「歩いて楽しい空間」にと、イフクカズヒコさんが制作。

◆福岡アジア美術館 アーティスト・イン・レジデンス
同美術館は、国内外のアーティストを一定期間招へいし、創作活動や作品発表の機会を提供する「アーティスト・イン・レジデンス事業」を実施しています。

▽アーティスト・イン・レジデンス第3期 成果展
1月からアーティストカフェフクオカで制作を行う3人の作家が、2月23日(金・祝)~3月3日(日)に、その成果をアーティストカフェフクオカと福岡アジア美術館(博多区下川端町 リバレインセンタービル8階)で披露します。

▽あじびレジデンスの部屋「天空へはばたく凧(たこ)~スーン・ヴァナラ~」
2002年に同事業に参加したカンボジアの作家、スーン・ヴァナラが福岡滞在中に、平和への祈りを込めて市民と一緒に制作したカンボジアの伝統的な凧などを、4月9日(火)まで同美術館に展示します。
今年度の同事業に参加した作家・清水美帆が制作したカンボジアの凧も紹介します。

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