【第1回】福岡市動物園とゾウの歴史
昭和8(1933)年、福岡市最初の動物園が東公園に開園しました。写真の動物園正門は市民からの寄付で完成したものです。門柱からゾウの鼻が伸びたこのデザインは、現在の動物園正門に継承されています。
昭和19年、戦争の影響で動物園はいったん閉園し、昭和28(1953)年8月22日に現在の場所に開園しました。当時の年間入園者数は50万7,200人(福岡市の人口は約45万人)と記録されています。
開園時、ゾウのブー子(推定9歳)は熊本の動物園から歩いてやって来たそうです。昭和33年にラン子(推定5歳)も仲間入りし、今では考えられませんが、当時は定期的にゾウが園内を散歩する姿も見られました。
ブー子は1953年から1975年まで、ラン子は1958年から1971年まで、続いて1973年に入園したはな子(推定2歳)は2017年まで、おふく(推定25歳)は1975年から2012年まで、ゾウたちは常に動物園の人気者でした。2014年に行われた「どうぶつ えんちょう せんきょ」では、ゴリラやペンギンなどの強敵を抑え、はな子が見事当選を果たしました。
9月29日(日)まで、動物情報館ZooLab(ズーラボ)でパネル展「福岡市とゾウのあゆみ」を開催しています。
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