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◆成長を続ける天神のまち 都心部の安全対策
市内では、都心部の機能を高め、新たな空間や雇用を生み出すプロジェクト「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」が進行しています。
建て替えの時期を迎えたビルが、耐震性の高い先進的なビルに建て替えられることで、市民はもちろん、働く人や訪れる人の安全・安心につながります。4月にオープンする「ワン・フクオカ・ビルディング」(通称ワンビル)もその一つです。
-西日本鉄道福ビル街区開発部の金子晃子係長(36)に防災対策について聞きました。
ワンビルは、商業テナントやホテル、オフィスなどが入る、地下4階・地上19階建ての大型複合ビルです。地震のエネルギーを吸収する最新型の制震装置を85カ所に設置し、福岡県西方沖地震を上回る震度6強の揺れにも耐えられる構造になっています。
建物1階の出入り口に防潮板等による浸水対策を施し、万が一の水没を防ぐために主な受変電設備を5階に配置しました。災害が発生しても、停電時にはガスで発電し、ガスも止まった時には、重油での発電が3日間可能です。トイレも、下水管が断絶した場合に3日間使用できるよう計画しています。
災害発生時には、天神地区の帰宅困難者に一時滞在施設として1階と6階のフロアを開放します。555人の受け入れが可能で、3日分の水や食料、防災ブランケットなどを備蓄しています。食料は、子どもや高齢者、外国人などにも対応できるようさまざまな配慮を行っています。
○これからの天神
西方沖地震当時、私は学生で、日頃からよく訪れていた場所が被災した様子を見てショックを受けました。ワンビルの防災対策が、天神を訪れる人の安心につながればうれしいです。
天神地区を安全・安心なまちにしたいという思いは、どの事業者も同じです。災害対策はもちろん、にぎわいの創出や景観形成など、ビルごとに工夫がなされています。先進的な街へと成長を続ける天神に、当社も貢献していきたいと思います。
ワンビルがたくさんの出会いや交流の場、新しい文化やビジネスを創造する場になってほしいと願っています。
◆外出時に地震が発生したら
災害は、時間と場所を選びません。とっさの行動で命を守りましょう。
○デパートなど
手荷物やかごで頭を保護し、商品の落下やガラスの破片に注意する。落ち着いて店員の指示に従い行動する。
○エレベーター
全てのボタンを押し、止まった階で外に出る。閉じ込められたら、非常ボタンやインターホンで連絡を取り、救助を待つ。
○路上
手荷物などで頭を保護し、広い場所へ避難する。街では、ガラスや看板などの落下物、自動販売機の転倒に注意する。住宅街では、ブロック塀や門柱から離れる。
◆もしものために備蓄しよう
災害が発生すると、水道や電気、ガス等のライフラインをはじめ、水や食料等の供給が途絶えることが考えられます。万一に備え、生活必需品を3日分以上そろえておきましょう。
○備えておきたいもの
水や乾麺、缶詰など常温で長期間保存できる物がお薦めです。カセットコンロやガスボンベなどがあれば、温かい食事を取ることができます。備蓄には、普段から少し多めに購入しておき、使用した分を随時買い足す「ローリングストック」がお勧めです。消費(使用)期限を気にせず、常に一定量を備蓄できます。
簡易トイレ(携帯トイレ)、懐中電灯、携帯ラジオ、モバイルバッテリー等も備えておきましょう。
詳細は、市ホームページ(「福岡市 家庭での備蓄」で検索)で確認を。
問い合わせ先:地域防災課
【電話】092-711-4156【FAX】092-733-5861
◆3月20日「市民防災の日」講演会
市は、3月20日(木・祝)に市民防災の日講演会「福岡県西方沖地震 あれから20年」を開催します。
▽第1部
基調講演「福岡県西方沖地震から20年『これまで』と『これから』」
講師は関西大学社会安全学部特別任命教授・河田惠昭(よしあき)氏。
▽第2部
パネルディスカッション「日頃の備えは大丈夫?~災害から学ぶ防災~」
河田惠昭氏、因幡那水氏(博多あん・あんリーダー会会長)、高橋淳夫氏(読売新聞西部本社)、古庄修治氏(元熊本市政策局長)、福岡大学学生団体「みらプロ」が、日頃の備えについて話します。司会はFBS福岡放送アナウンサーの若林麻衣子氏。
日時:3月20日(木・祝)午後1時30分~4時30分
場所:エルガーラ8階大ホール(中央区天神一丁目)
定員:600人(先着)
料金:無料
申し込み:3月14日(金)までにファクスかメール(【メール】bousai01@city.fukuoka.lg.jp)に氏名・電話番号を書いて地域防災課へ。
問い合わせ先:地域防災課
【電話】092-711-4156【FAX】092-733-5861
◆LINEで「とつぜんはじまる避難訓練」
市LINE(ライン)公式アカウントを使って、3月20日(木・祝)~31日(月)の間に抜き打ちでオンライン避難訓練を実施します。地震が発生したと仮定して取るべき行動や最寄りの避難所などを確認できます。希望者は3月13日(木)以降に専用ページから参加登録してください。
問い合わせ先:地域防災課
【電話】092-711-4156【FAX】092-733-5861
◆防災アプリ「ツナガル+」の活用を
「ツナガル+(プラス)」は、災害時に役立つ市の防災アプリです。災害時には、避難所の開設状況や混雑状況が分かります。市が開設する避難所以外の場所にいる人も、市に支援を求めることができます。
問い合わせ先:防災推進課
【電話】092-711-4153【FAX】092-733-5861
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