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『アイヌの人々に対する偏見や差別を知っていますか』
アイヌの人々を初めて先住民族と明記し、差別の禁止を盛り込んだ、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律(アイヌ施策推進法)」が、令和元年5月に施行されました。
この法律でいう先住民族とは、日本が近代国家を建設し、北海道や樺太(からふと)などを領土にするよりも先に暮らし、本州以南に住む人々とは異なるアイデンティティーを持つ人々を指します。
内閣府が令和2年11月~12月に行った世論調査によると、アイヌの人々が先住民族であることを知っている人は全国で9割を越えました。北海道などが舞台の漫画『ゴールデンカムイ』や、北海道白老町に同年7月にオープンした施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」などが知るきっかけとなったようです。
しかし、明治以降に多くのアイヌの人々が、貧しく独自の文化を制限された生活を余儀なくされたことは、4割半ばしか知りませんでした。
アイヌ施策推進法には、差別や権利侵害の禁止が盛り込まれていますが、罰則規定はありません。アイヌ施策推進法の施行から5年が過ぎ、先住権に基づく権利回復やヘイト発言への罰則を求める動きが出ています。
アイヌ民族の問題を理解することは、同和問題や人種差別、ヘイトスピーチなどさまざまな人権問題を考えることにもつながります。
問い合わせ先:市人権啓発センター
【電話】092-717-1237【FAX】092-724-5162
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