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歴史歩・歩・歩(さんぽ)

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福岡県福岡市 クリエイティブ・コモンズ

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古代からの交通の要衝 名子(なご)

「歩・歩・歩(さんぽ)・会」
黒本 聡

名子の集落は、多々良川の支流「猪野(いの)川」西岸に位置しています。名子周辺では古代の遺跡が多く見つかっています。
令和2年の発掘調査では、古墳時代の集落跡が見つかったほか、奈良時代の直線的な溝が発見されました。これは、官道の側溝と見られています。
官道とは奈良時代に国が整備した幹線道路です。北の宗像(むなかた)から南の大宰府に至る南北の官道が名子を通っていたと考えられています。
江戸時代には、名子は猪野川上流にある伊野天照皇大神宮への参詣ルートでした。
昭和の半ばには、久山町にあった炭鉱と土井駅を結ぶ石炭運搬用のロープウェイが名子を通っていました。今でもロープウェイの支柱跡が残っています。
そして現在、山陽新幹線と九州自動車道が、官道ルートの近くを走っています。名子はいつの時代も交通の要衝として、人や物が行き交ってきたのです。

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