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歴史歩・歩・歩(さんぽ)

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福岡県福岡市 クリエイティブ・コモンズ

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妙徳禅寺(みょうとくぜんじ)

「歩・歩・歩(さんぽ)・会」
奥永 茂晴

妙徳禅寺は、建久3(1192)年、筥崎宮の正面参道近くにある恵光院(えこういん)の隣に建てられました。
日本で最初の本格的禅寺として知られる聖福寺(しょうふくじ)の開祖・栄西(えいさい)が宋から帰国後、最初に住んだ寺であると「筑前国続風土記(ちくぜんのくにぞくふどき)」に記されています。栄西は臨済宗の開祖でもあり、喫茶の習慣を日本に再び伝えたことでも知られています。
寺の山門に入ると、正面に本堂、前庭には立派なソテツがあり、向かって左側には、慈悲観音菩薩像(じひかんのんぼさつぞう)が優雅な姿で立っています。
日切地蔵堂(ひぎりじぞうどう)には、線香の香りが絶えないほど多くの人が参拝に訪れます。その通りの両側に並ぶ多くの地蔵の中に、交通安全の願いが込められた3体の地蔵があります。
平成18(2006)年、海の中道大橋で3人の幼い兄弟が犠牲になった飲酒運転事故がありました。3体の地蔵は、400人以上の有志によって建てられ、二度と事故を起こさないという願いを込めて「空」「風」「光」と名付けられました。
近くにある恵光院や筥崎宮なども散策しながら、訪れてみてはいかがでしょうか。

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