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歴史 歩・歩・歩(さんぽ)

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福岡県福岡市 クリエイティブ・コモンズ

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旧唐津街道箱崎宿 旧柴田家住宅

「歩・歩・歩(さんぽ)・会」
箱嶋 文衛

博多のまちを太閤(たいこう)町割りで復興させた豊臣秀吉は、当時、箱崎松原で開かれた茶会で、連歌(下の句)を詠みました。

◆博多町家幾千代(いくちよ)までもつのるらん
これは、神代から連綿と続く博多津(はかたのつ)が千年先も栄えるのを祈ってますよという意味で、博多町家と国際貿易港・博多津への秀吉の思いが伝わる歌です。
江戸時代にかけて、旧唐津街道の宿場町の箱崎宿(しゅく)(現在の箱崎・馬出地区)界隈は、筥崎宮の門前町と社家(しゃけ)町、街道筋の商人町、海側の漁師町、馬出の曲(ま)げ物職人町と、繁栄しました。
時が流れ、福岡大空襲を免れた箱崎宿界隈には、江戸、明治、大正、昭和の各時代の面影や特徴を感じさせる魅力的な博多町家約70軒が、点在しています。
今年3月、箱崎宿の町家の一つ、旧柴田家住宅(馬出五丁目12-9)が町家の景観を保存し、国土の歴史的景観に寄与するとして、国登録有形文化財に認定されました。
旧柴田家住宅は、筥崎宮の神事に奉納する杉板曲(ま)げ物製作を営む町家として大正4年に建築されました。現在は子孫が飲食店(筥崎とろろ)を営み、町家を維持しています。
点在する博多町家を散策しながら、箱崎宿の面影を感じてみませんか。

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