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自治体の皆さまへ

電話でお金は全て詐欺 ニセ電話詐欺は人の気持ちを利用する悪質な犯罪です

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福岡県福岡市 クリエイティブ・コモンズ

新聞やニュースで、ニセ電話詐欺による被害が相次いで報道されています。

区内のニセ電話詐欺の発生状況と防止のポイントについて、西警察署刑事第2課長馬場貴久さんに話を聞きました。

―今年1月以降、区内の詐欺被害は
10月末時点で24件、被害総額は約1,900万円にのぼります。

―詐欺の手口は
区役所職員などをかたってATM(現金自動受払機)を操作させる「還付金詐欺」のほか、子どもなど親族に成り済ましてお金をだまし取る「オレオレ詐欺」、大手百貨店などをかたりキャッシュカードをだまし取る「キャッシュカード詐欺」などがあり、いずれも固定電話への一本の電話から始まっています。

―被害に遭ってしまうのは
約8割が65歳以上の高齢者です。被害者の多くが「ニュースで手口は知っていた」「自分はだまされないと思っていた」と話します。
ある60代女性は日頃から防犯意識が高く、高齢の母親に不審な電話に注意するように繰り返し話していました。
ところが、市職員をかたる男から固定電話にかかってきた還付金の話をすっかり信用し、相手に言われるがままATMを操作し、現金を振り込んでしまいました。ATM周辺にはニセ電話詐欺に関し注意を促す多くの掲示物がありましたが、「信じ込んでいて、まったく目に入らなかった。母親ではなく、まさか自分がだまされるとは」と肩を落としていました。

―被害に遭わないためには
知らない電話や非通知設定の電話に出ないことです。証拠が残る留守番電話や警告・録音等の防犯機能付き電話が有効です。犯人は「次々と電話をかけ、録音や留守番電話は切る」と供述しています。

―西警察署の取り組みは
高齢者への啓発活動や、金融機関、コンビニエンスストアと協力した水際対策に力を入れています。引き続き犯人の検挙に取り組みます。

問い合わせ:
・西警察署【電話】092-805-6110
・警察相談ダイヤル#9110

◆声掛けで詐欺を防止
今年1月、区内の銀行とコンビニエンスストアが詐欺被害を未然に防止しました。

▽西日本シティ銀行野方支店で対応した行員の話
ATMで高額の振り込みをしようとした高齢のお客様に声を掛けたところ、投資目的で多額の資金を個人名義の口座に振り込もうとしていました。不審に思い警察に通報しました。
高額の振り込みや出金をしているお客様には、目的をお尋ねするようにしています。携帯電話で話しながらATMを操作している高齢のお客様を心配して、一般のお客様が窓口に来られることもあります。お客様の大切な資産を守るため、今後も声掛けを続けていきます。

▽セブン-イレブン福岡福重5丁目店で対応した店長の森凌平さんの話
高齢のお客様が高額のプリペイドカードを購入しようとしていました。明らかに買い慣れておらず、戸惑っている様子だったので事情を聞いたところ、詐欺だと確信し警察に通報しました。
高額のプリペイドカードを購入する高齢のお客様には、特に積極的に声掛けをするようにしています。
西警察署の立ち寄りや、セブン-イレブン本部からの注意喚起もあります。この辺りは高齢者世帯が多いので、今後も詐欺防止に協力していきます。

ニセ電話詐欺は人の気持ちを利用する悪質な犯罪です。
電話でお金の話が出たら、一人で判断せず家族や警察、自治体などに相談してください。
記事に関する問い合わせは、区防災・安全安心室(【電話】092-895-7037【FAX】092-882-2137)へ。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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