「社会を明るくする運動」は、犯罪や非行のない明るい地域社会を目指す全国的な運動です。本紙では、立ち直りを支える地域づくりについて考えます。
■立ち直りを支える 保護司
保護司とは、法務大臣から委嘱を受けたボランティアです。罪や非行を犯した人の立ち直りを支える活動と、地域の人に立ち直り支援への理解と協力を求める地域活動を行っています。
西区では現在68人の保護司が活動しています。罪や非行を犯した人に対して、月に2回面接し、相談に乗っています。
西保護区保護司会副会長の芝田直明さんは、「犯罪や非行に走る人たちは、どこにも自分の居場所がないと感じている人が多いです。保護司として活動する中で彼らとの信頼関係を築けるように、まずは約束を守ることを伝えています。一筋縄ではいかないこともありますが、私たちが温かく迎え寄り添い続けることで、彼らが少しずつよい方向に変化していくことにやりがいを感じます」と話します。
■大切なのは「自分事として捉えること」
テレビや新聞では、毎日のように事件(犯罪)のニュースが報道されています。罪を犯した人を厳しく罰すること、被害を受けた人の支援が重要であることは言うまでもありません。
しかし、罪を償い、立ち直ろうと決意した人が地域社会で受け入れられ、住む場所や仕事などを確保し、社会の一員として再出発できる環境を整えることも重要です。
西保護区保護司会の小川容子さんは、「犯罪心理学を学び、犯罪の背景には孤立や孤独などの生きづらさがあることを知りました。立ち直るには地域や周囲の理解が必要です。まずは彼らの生きづらさに気づき、自分事として寄り添ってあげることが大切だと思います」と話していました。
■社会を明るくする運動西区大会
内閣総理大臣・福岡県知事のメッセージ伝達式や作文朗読、講演会を行います。
日時:7月6日(土)午後1時~3時
場所:西市民センター
料金:無料
申し込み:不要
問い合わせ:西保護区保護司会
【電話】092-894-4688【FAX】092-894-4699
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