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特集 通いの場(2)

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福岡県筑後市

■「通いの場」で守る自分の健康・地域の健康
「きっかけは、母が地域デイサービスにお世話になったことでした。それまでは、会社と家の往復だけで地域で何が行われているのかも知りませんでした」。そう話すのは、市内の通いの場の一つである、徳久地域デイサービスの会会長の山村博喜さんです。
20年以上続く同デイサービスは、毎月2回、徳久ふれあい会館で開催。本年度の会員(利用者)は58人で、山村さんをはじめ、18人の協力員(ボランティア)により運営されています。

●コロナの影響
山村さんは、地域デイサービスなどの通いの場に参加することで、いつまでも生き生きと健康に生活する高齢者を増やすことができると考え、協力員として活動しています。
しかし、新型コロナウイルスの影響で自宅待機が続く中、会員の体力の低下を実感。また、社会とのつながりがなくなり認知症が進んでしまう恐れが
あることを危惧しています。
そのため山村さんは、自分の体調などに合わせて、短時間でも通いの場へ参加してほしいと呼びかけています。

●協力員不足が課題
近年、高齢まで働き続ける人が増加していることもあり、協力員の確保が困難になってきていると山村さんは言います。地域デイサービスでは、会員に楽しく一日を過ごしてもらうため、協力員がさまざまな工夫をしながら運営を支えています。地域の通いの場に、協力員は欠かせない存在なのです。

●みんなで健康に
山村さんは「通いの場は、友だちづくり・健康づくりの場です。お互いに顔を見るだけ、話しをするだけでも良いんです。気軽に集まることができて、緩くつながることができる場所になればと思っています。協力員も会員も、自分の健康を守るために、通いの場に参加しましょう」と笑顔でその思いを話しました。

●地域がつながれば
通いの場では、協力員だけでなく、会員同士も自分ができる範囲で助け合いながら活動を楽しんでいます。
通いの場を通じた地域の住民同士のつながりが、お互いに助け合う地域づくり・まちづくりへとつながっています。
誰もが住み慣れた地域で、いつまでも自分らしく健康に暮らしていくことができるよう、市はこれからも「筑後市の宝」である「通いの場」への支援を続けます。

●筑後市の「通いの場」。その一部を紹介します
▽熊野地域デイサービス
毎月2回、熊野公民館で開催。血圧チェックやラジオ体操に始まり、保育園児・大学生との交流やゲーム、かるた大会などを楽しみます。
みんなで食べるおやつや昼食も楽しみの一つです。

▽徳久地域デイサービス
毎月2回、徳久ふれあい会館で開催。ゲームやバスハイクなど、楽しく活動しています。
市役所本庁舎入口(福祉課側)には、8月末まで会員の作品を展示しています。ぜひ見にきてください。

▽和泉西さんかく塾
毎月2回、和泉西公民館で開催。簡単にできるリンパマッサージや軽運動、フレイル予防講座などの活動を2時間程度行っています。
気軽に立ち寄り、楽しむことができる通いの場です。

◆私たちも楽しんでいます
和泉西さんかく塾
徳久地域デイサービス協力員
熊野地域デイサービス協力員

通いの場は、地域の住民の力によって支えられています。
「地域の役に立ちたいと考えて協力員を始めましたが、先輩である会員の皆さんにいろいろと教えていただくことが多く、楽しみながら活動させてもらっています」と話すのは熊野地域デイサービス協力員の上田寿美子さん。
また、和泉西さんかく塾の2人は「ふらっと来て立ち寄れるような気軽な場所になってほしいです。さんかく塾の活動は自分のためにもなりますし、とても楽しいですよ」と話します。

「通いの場」に行きたい、地域で立ち上げたい人は、高齢者支援課へ問い合わせてください。

問合せ:高齢者支援課
【電話】53-4255

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