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平和への思いを語り継ぐ…

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福岡県筑後市

市内の小学校では、毎年平和についての学習を行い、児童の戦争・平和への理解を深めています。
8月4日、羽犬塚小学校で平和学習が実施され、同小学校の5年生110人が参加。市内に住んでいる中嶌徹夫さんが自身の戦争体験を語りました。
中嶌さんは、筑後市シルバー人材センターからの派遣で下妻小学校の用務員の仕事をしていることがきっかけとなり、10年以上もの間、市内の小学校で戦争体験を語る活動を続けています。
小学1年生の頃、大刀洗飛行場の近所に住んでいたという中嶌さん。毎日のように空襲警報が鳴り響き、学校へ行くこともできなかったことや、空襲から必死で逃げ、傷を負いながらも一命を取り留めたこと、また、大刀洗飛行場での訓練を終えたパイロットが知覧へ特攻隊として出発していく様子を見ていたことなど、当時の体験談を交えながら、平和への思いを語りました。
最後に中嶌さんは「戦争は、絶対にしてはならないこと。このような経験は自分たちだけで十分です。今日の話を聞いて、皆さんの心の中に咲いた平和の花をいつまでも咲かせ続け、戦争のない平和な世界を作ってください」と強く呼びかけました。
参加した児童らは、真剣なまなざしで中嶌さんの話に耳を傾け、平和の尊さについて再認識していました。

■平和学習に参加した児童の声を紹介します
・戦争は二度と繰り返してはならないと思った。中嶌さんの体験を聞いて、戦争は「生きるか死ぬか。殺すか殺されるか」の戦いだと分かった。平和がどれだけ素敵(すてき)なことかを考えていきたい。
・中嶌さんの話を聞いて、私たちのような子どもも亡くなっていることを知り「戦争」はとても恐ろしく、してはいけないものだと思った。ロシアとウクライナの戦争でも、こうして私たちが生活している間に銃で撃たれて亡くなっている人がいるんだなと感じるようになった。
・もう二度と同じあやまちを繰り返さないように、一人一人が小さな努力をしていけたらいいなと思う。
※一部抜粋しています。

問合せ:総務広報課
【電話】65-7004

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