■古島小学校 はんぎり体験
「はんぎり」とは、酒米を入れていた酒蔵の桶(おけ)を『半分に切った』ことがその名の由来といわれているもので、直径約1m、深さ約35cmの木製の桶で作られています。同校周辺では、このはんぎりに乗って近くのクリークに自生していたヒシの実を収穫していました。
同校は、後世の子どもたちにこの地域の伝統を伝えようと、プール開きに合わせ「はんぎり体験」を昭和53年ごろから行っています。
この日、同校で行う最後のはんぎり体験が行われ、全校児童88人が参加しました。児童らは、始めに簡単なクイズ形式ではんぎりの使われ方について学び、その後それぞれがはんぎりに乗り込み、バランスをとりながら櫂(かい)で漕(こ)ぐ体験をしました。
小村琥汰朗さん(5年生)は、「漕ぐところや、下級生を支えるところが難しかったです。久しぶりにはんぎりに乗ったので、転びそうになりましたが、楽しかったです。去年より上手に乗れたので、今年は100点満点です」と話しました。
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