「ふらっと」とは、男女の差別がなくなり、処遇的にも、社会的にも均衡な、フラットな状態を目指すという意味をこめています。
■気づいていますか?身近なジェンダー・バイアス
社会的・文化的に形成される「男らしさ」「女らしさ」に基づいた偏見や先入観をジェンダー・バイアスといいます。
●幼児期にこんな経験をしたことはありませんか
(1)女の子なんだから、大人(おとな)しく、行儀良くしなさい
(2)女の子は、いつも愛嬌(あいきょう)良くニコニコしていたほうがかわいいよ
(3)男の子だから転んでも泣かないで我慢しなさい
(4)男の子は、少し悪いことをするくらい元気なほうがちょうどいい
▽隠れたメッセージに気づこう
(1)は、女の子にだけ、行動の制限を求めるメッセージと受け取ることができます。
(2)は、小さな頃から自分の感情を押し殺しコントロールすることを求めるメッセージです。状況を察しすぎることで、「嫌なこと」を「嫌だ」と言えなくなる原因の一つだと考えられます。
(3)は、「男は強くなければならない」というメッセージと受け取ることができます。弱音を吐けないことで、女性より男性の自殺者数が多い要因になってるのではないかとも言われています。
(4)は、大人が行ってはならないことを、幼少期に許容することで、その行為が許されるという誤ったメッセージに受け取られかねません。
▽無意識を意識しよう
これまで周囲の大人から言われてきた、「ジェンダー・バイアスがかかった言葉」を、無意識に幼い子どもたちに言っていませんか。
幼児期から受け続ける周囲の大人の言動は、自身の「男性像」「女性像」に大きく影響すると考えられています。このため、この時期からのジェンダー・バイアスを意識した言葉かけが必要です。
「男の子だから」「女の子だから」という性別ではなく、「1人の人」として尊重し、性質を理解してありのままを受け入れ、良いところを伸ばしていくという意識で言葉をかけてみませんか。
問合せ:男女共同参画推進室
【電話】65-7051
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