■喫煙(きつえん)について
ニコチンには強い依存性があり、たばこの煙には発がん性物質が含まれています。
▼ニコチン
ニコチンには、強い依存性があります。また、強い血管収縮作用により、血圧を上昇させます。
▼発がん性物質
たばこの煙に含まれる発がん性物質やその他の有害物質は、分かっているだけでも200種類以上になるとされています。また、がん以外にも多くの病気と関係しています。
紙巻たばこだけでなく、加熱式たばこにもニコチンや発がん性物質は含まれます。
▼たばこを吸っている人はこんな病気にかかりやすくなる
○がん
鼻腔・副鼻腔、口腔・咽頭、喉頭、食道、肺、肝臓、胃、膵臓、膀胱、子宮頸部 など
○その他の疾患
COPD(慢性閉塞性肺疾患)、呼吸機能低下、脳卒中、虚血性心疾患、歯周病、糖尿病、早産、低出生体重・胎児発育遅延 など
▼喫煙とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、たばこの煙を吸うことで肺の中の気管支に炎症がおきて、せきや痰(たん)が出たり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下する状態です。痰を伴うせき、息切れが何年も続き、息を吐く時間がのび、ぜいぜいするという症状があります。ひどい場合には、体重減少・やせ、気胸、心不全や呼吸不全を伴います。肺炎などの進行につながりやすく、また階段や坂道をのぼるといった、ちょっとした日常生活での運動でも息切れが出てきます。重症の場合には、携帯用酸素ボンベなどが必要となる場合があります。
▼禁煙の効果
長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。また、禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できます。健康保険が適応される禁煙治療は、貼り薬や飲み薬を使うもので、自分で禁煙するよりも楽にそして確実に禁煙できる方法です。
○1カ月~9カ月後
せきや喘鳴(ぜんめい)が改善する。免疫機能が回復して、感染症にかかりにくくなる。
○1年後
肺機能の改善がみられる。
※軽度・中等度の慢性閉塞性肺疾患のある人
○2~4年後
虚血性肺疾患や脳梗塞のリスクが約1/3減少する。
○5~9年後
肺がんのリスクが低下する。
○10~15年後
さまざまな病気にかかるリスクが非喫煙者のレベルまで近づく。
問合せ:健康推進課
【電話】920-8611
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