■「三浦しをん」を読む
「ぬめり感がない!」辞書の製作過程を描いた作品「舟を編む」の中で、使用する紙の試作品を手に取った主人公がそう指摘します。確かに辞書に使われている紙は薄いのにコシがあり、指触りがよく、めくりやすくできています。
作者は、「風が強く吹いている」では大学駅伝部の活動を、「神去なあなあ」シリーズでは林業に悪戦苦闘する青年を、まるで体験してきたかのように丁寧に描写しています。かなり深くまで取材されていて、それが作品に臨場感を与え、読む手が止まらなくなります。
多くの作家が小説の書き方の指南書を書いていますが、作者の「マナーはいらない―小説の書きかた講座」はかなり分かりやすくできています。中学生や高校生におすすめです。
・舟を編む(光文社)
・風が強く吹いている(新潮社)
・あの家に暮らす四人の女(中央公論新社)
・のっけから失礼します(集英社)
・神去なあなあ日常(徳間書店)
・マナーはいらない(集英社)
■夏の読書チャレンジ!
いろんなジャンルの本を読んでみましょう。
読書カードは、期間中、市民図書館またはつくしんぼ号で配布します。
読書カードに書いてあるジャンルの本を全部読むとプレゼントがあります。
日時:7月15日(土)~8月29日(火)
プレゼント交換期限:9月15日(金)まで
※プレゼントはなくなり次第終了します。
問合せ:市民図書館
■7月 移動図書館車つくしんぼ号巡回表
7月の休館日:3日(月)、10日(月)、24日(月)、26日(水)、31日(月)
※最新情報はホームページをご確認ください。
問合せ:市民図書館
【電話】928-4343
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