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図書館くらぶ

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福岡県筑紫野市

■「垣谷美雨」を読む
映画化された作品『老後の資金がありません』は知っている人も多いのではないでしょうか。この作品のように、垣谷美雨は、高齢者の免許返納や介護、ジェンダー差別、未婚の出産、少子化など社会問題をテーマに取り上げた小説を数多く執筆しています。自分たちに身近な題材だからこそ、登場するキャラクターに親近感も湧きやすく、テンポの良い文章は、小説を読むのが苦手という人にも読みやすい作家だと思います。
社会問題をテーマにしたものが多い一方で、タイムスリップやもしもの世界を描いたようなSF要素を含んだ作品もあり、それらにはまた違った面白さがあります。
女性を主人公とした作品も多く、世の女性たちへの応援歌のような作風も垣谷作品の魅力の一つです。物語の中で描かれるパワフルな女性たちの生き様は、読んでいてとても気持ちがいいですし、力強さを分けてもらえるような気がします。

・子育てはもう卒業します(祥伝社)
・老後の資金がありません(中央公論新社)
・七十歳死亡法案、可決(幻冬舎)
・定年オヤジ改造計画(祥伝社)
・結婚相手は抽選で(双葉社)
・うちの父が運転をやめません(KADOKAWA)

■関東大震災と夢野久作
1923年9月1日、午前11時58分、関東地方を未曽有の大地震が襲った時、本市ゆかりの文豪・夢野久作は福岡市内の病院にいました。
当時、九州日報(西日本新聞の前身)の記者だった久作は、病身をおして、すぐさま東京に向かいます。東京には、両親と妹たちがいました。
久作は、特派員・杉山泰道として、徒歩で被災地を歩き、被災者の声に耳を傾け、数々の記事やスケッチを福岡に送りました。自分と同じく、関東に大切な人がいる人々に「被災地の今」を伝えるために。
今年は関東大震災から100年です。災害はいつ起こるか分かりませんが、「その時、自分には何ができるか」を考えることは、今からでもできることではないでしょうか。
参考図書:『民ヲ親ニス』

■9月 移動図書館車つくしんぼ号巡回表

9月の休館日:4日(月)、11日(月)、25日(月)、27日(水)
※最新情報はホームページをご確認ください。

問合せ:市民図書館
【電話】928-4343

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