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図書館くらぶ

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福岡県筑紫野市

■今年は辰年
辰年の始まりに「ドラゴン」にまつわる物語はいかがでしょうか?
森絵都さんの著書『DIVE!(!ダイブ)』。1.4秒の空中演技で勝負が決まる飛び込み競技でオリンピックをめざす、少年ダイバーたちの物語です。飛び込みに縁がある人は少ないと思いますが、未知の世界にどっぷりと浸ることができるのが読書の醍醐味(だいごみ)ではないでしょうか?
作中で、主人公の知季は、高さ10メートルの飛び込み台のことを「コンクリート・ドラゴン」と表現しています。そのドラゴンに魅せられ、吸いよせられ、ぺろりとのみこまれて抜けだせなくなってしまった、水の世界の恐怖と快感にはまりこんでしまった、と。
苦しみながらも、仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら競技に向き合う姿はとてもまぶしく心揺さぶられる思いがします。筑紫野市電子図書館でも読むことができます。今年最初の1冊にいかがでしょうか?

・DIVE!!(ダイブ)1
森絵都/著(講談社)
・もっかい!
エミリー・グラヴェット/さく(フレーベル館)
・ぞくぞく村のにじ色ドラゴン
末吉暁子/作(あかね書房)
・エルマーのぼうけん
ルース・スタイルス・ガネット/さく(福音館書店)
・世界のドラゴン伝説
平藤喜久子/監修(学研プラス)
・中世ヨーロッパ「勇者」の日常生活
ケイト・スティーヴンソン/著(原書房)

■ちくしの文学散歩
二日市温泉には多くの文人が訪れました。その足跡の一部を紹介します。
文豪・夏目漱石は、新婚旅行で二日市温泉を訪れ、「見上げたる尾の上に秋の松高し」と天拝山を詠み、「温泉(ゆ)の町や踊ると見えてさんざめく」と二日市温泉を詠みました。
また芥川賞作家・火野葦平は、代表作『花と龍』で主人公が因縁の相手と再会し物語が急加速する舞台として二日市温泉を登場させました。
そして、社会派推理作家・松本清張は、小説『夜光の階段』の舞台を筑紫野市とし、大丸別荘に泊まって執筆しました。
今日もこの街のどこかで、物語が生まれているかもしれないと思うと感慨深いものがありますね。

■1月 移動図書館車つくしんぼ号巡回表

1月の休館日:15日(月)、22日(月)、29日(月)、31日(水)
※年末年始休館日は12月28日(木)~1月4日(木)です。この期間は、移動図書館車つくしんぼ号も運休します。
※最新情報はホームページをご確認ください。

問合せ:市民図書館
【電話】928-4343

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