今〝輝いている〟人・団体を取り上げる「ちくしのびと」。
今回は、パリオリンピックでも大きな話題を呼んだ競技の一つ、バドミントンで、何度も全国大会優勝を果たしている二人を紹介します。
■バドミントンプレーヤー
阿久根恭子(あくねやすこ)さん
▽Profile
昭和42年生まれ。岡垣町に生まれ、小学3年生からバドミントンを続けています。
気持ちの強いプレースタイルで、サイドバックのドライブは特に強力。
最近の趣味は孫の子守りで、いつの日か孫ともダブルスをしてみたいと思っています。
■バドミントンプレーヤー
大石瞳(おおいしひとみ)さん
▽Profile
昭和52年生まれ。筑紫小学校、筑山中学校の卒業生。
学生にも負けないほどのフットワークの軽さとスピードが武器です。
練習後のお楽しみはお酒を飲むこと。特にハイボールが大好きです。天拝山に登るのも好きでよく登っています。
■阿久根さんとバドミントン
小学3年生のときに友人から誘われてバドミントンを始めた阿久根さん。最初の目標は、その友人を上回ることでした。仲間の中でも最も強かった友人を追いかけ続け、高校生のときにようやく追い抜くことができました。阿久根さんは学生のころから九州大会や全国大会に出場し、優秀な成績を収めてきました。28歳のときに結婚を機に筑紫野市に転居しました。
幼いころから自他共に認める負けず嫌いの阿久根さん。試合中も、逆境のときこそ燃え上がるそうです。また、体を動かすことが大好きで、アキレス腱を切って入院したときも三日目にはベッドの上で腹筋をしていた話は、仲間内での伝説となっています。
先日、同じく長くバドミントンを続けてきた息子さんと初めてダブルスを組み、「よくこの年齢までバドミントンを続け、結果も残していてすごい」と言われたときはとてもうれしかったそうです。
■大石さんとバドミントン
大石さんは小学4年生のときに友人の誘いで社会体育のバドミントンを始めました。中学生までは勝ち進めても県大会まででしたが、高校生のときに、全国大会3位にまで上り詰めるほどの急成長を遂げました。その後、短期大学卒業と結婚を機に一度バドミントンから離れたものの、30歳のときに、子どもと一緒に運動しようと再開しました。
ダイエットになればと軽い気持ちで再開したバドミントンでしたが、「やるからには勝つ」の精神に火がつき、子どもが辞めた後も活動を続け、今ではほとんど毎日練習をしています。また、バドミントンを再開するときに見た、年上なのに機敏に動く阿久根さんの姿に衝撃を受け、今では阿久根さんのように強くなることが目標となっています。
自身を「ぼーっとした性格ですよ」と話す大石さんですが、いざバドミントンのシャトルが飛んでくると素早く反応し、力強く打ち返します。
■二人で狙う、次の目標
何度も全国大会で輝かしい成績を収め、筑紫野市市民表彰も複数回受賞している阿久根さんと大石さん。今年度開催された全日本レディースバドミントン選手権大会団体戦でも県代表として選抜され、前年度準優勝の雪辱を果たし、見事優勝を勝ち取ることができました。また、二人は指導者としても活動しており、市内のバドミントンの後進育成にも力を注いでいます。
そんな二人の現在の目標は、12月に三重県で行われる全日本レディースバドミントン競技大会での優勝です。個人戦(ペア)として二人で大会に出場するのは初めてということで、「優勝します」と笑顔で話す二人の目の奥には、熱い思いがたぎっていました。
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