■読み解くのは当時の歴史、風習、人の心
筑紫野市古文書(こもんじょ)を読(よ)む会(かい)
一見すると暗号のようにも見える古書物の文章。しかし、よく見るとどこか知っている文字に見えてきます。独特のくずし字で記された古文書の史実を、辞典と照らし合わせ読み解くサークルがあります。
筑紫野市古文書を読む会。平成元年に発足し、メンバーが代わりながら、現在は60〜80代の8人が在籍をしています。活動は、各自が事前に同じ古文書の解読を行い、活動日に読み合わせによって、より正しいと思われる解釈を皆で見つけるというもの。古文書は主に江戸時代に記されたものを取り扱い、その分野は紀行文や災害記、漂流日誌など多岐にわたります。
解読のこつはさまざまですが、重要なのは、その時代背景を知ることと、作者の文章表現の癖をつかむこと。文章の言葉を明らかにしていく楽しさと、当時の風習や環境、作者や登場人物の心情を読み解き、その時代への思いをはせる楽しさが古文書にはあります。
「誰もが最初は初心者です。見学だけでも良いので、一緒に読み解いてみませんか」と話す代表の福島敬一さん。皆で読み進める古文書の魅力は、年数を重ねた現代だからこそより新鮮に輝くのかもしれません。
▽筑紫野市古文書を読む会
活動日時:毎月第1〜4水曜日、13時30分〜16時
場所:歴史博物館2階研修室
連絡先:福島
【電話】090-8620-8352
■掲載希望を募集します
このコーナーへ掲載を希望するクラブやサークルを募集します。対象は、筑紫野市民を中心にして市内で活動している社会教育団体で、営利目的・会費の一部が主催者や上部団体の収入になるものを除きます。詳しくは問い合わせください。
問合せ:秘書広報課広報広聴担当
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