■「辻村深月」を読む
辻村深月といえば、本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』が有名です。また、デビュー作の『冷たい校舎の時は止まる』もファンの間で人気が高いです。
全著作において、ミステリー要素を持たせながらも、青春や家族、恋愛がテーマのものから大河小説まで、描くジャンルの多様さに驚かされます。
また、登場人物が複数の著書に登場する「作品リンク」も辻村作品の面白さです。『子どもたちは夜と遊ぶ』に出てくる「秋先生」が『ぼくのメジャースプーン』で重要人物として登場するなど、理解した上で読み進めていくと、登場人物のその後を垣間見ることができ、より一層作品を楽しむことができます。
映画公開を控えている『傲慢と善良』のテーマは「婚活」。作品の中で、誰が傲慢で、誰が善良か、考えながら読んでみてはいかがでしょうか?
・かがみの孤城(ポプラ社)
・冷たい校舎の時は止まる(講談社)
・子どもたちは夜と遊ぶ 上(講談社)
・ぼくのメジャースプーン(講談社)
・傲慢と善良(朝日新聞出版)
・朝が来る(文藝春秋)
■やってみよう!おうちde(で)読み聞かせ「成長を楽しむ」
子どもに読み聞かせしたいけど、どうやればいいのか分からない、そんな悩みを解決します。
今回のテーマは「成長を楽しむ」です。小さい頃から読み聞かせをしていると、読む絵本は子どもの興味や関心が移ろうのに合わせて変わっていきます。しかし、1冊の絵本を読み聞かせ続けることで子どもの成長を感じることができます。
赤ちゃんの頃は、ただジッと見つめるだけだったのが、手を伸ばして笑ったり、ページをめくるようになったり、やがて、覚えたセリフを声に出すようになり、お話を聞いて感じた気持ちを言葉にすることもあるでしょう。「年齢に合った絵本を読まなければ」と気負わずに、1冊の絵本を通して、わが子の成長を楽しむのも読み聞かせの面白さです。
■9月 移動図書館車つくしんぼ号巡回表
9月の休館日:2日(月)、9日(月)、25日(水)、30日(月)
※最新情報はホームページをご確認ください。
問合せ:市民図書館
【電話】928-4343
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