■へび年の始まりに
新しい年が始まりました。今年はへび年ということで、へびが登場する本の中から1冊、『クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない』を紹介します。
タイトルの通り、クサリヘビという毒へびにかまれて男性が死亡するところから物語は始まります。冒頭部分の意表をつく表現やスピード感、細かい伏線が次々とつながっていく爽快感が、読者を物語へと引き込みます。
本書は、第17回「このミステリーがすごい!」大賞の最終候補作品です。応募当時は『ターミナル・ポイント』というタイトルでしたが、刊行の際に改題されています。選考委員に、「リアリティを無視したクライマックス」と評されたラストは賛否が分かれるところでしょう。一体どのように物語が進むのか、ぜひ、あなたも確かめてみてください。
・クサリヘビ殺人事件
越尾圭/著(宝島社)
・色彩別爬虫類両生類図鑑
川添宣広/著・写真(カンゼン)
・駐在日記
小路幸也/著(中央公論新社)
・いしになったかりゅうど
大塚勇三/再話(福音館書店)
・オロチの郷、奥出雲
高田崇史/著(講談社)
・ヘビと船長
ふしみみさを/文(BL出版)
■やってみよう!おうちde(で)読み聞かせ「同じ絵本を何度も読まされる」
おうちでの読み聞かせにまつわるさまざまな悩みを解決します。
今回のテーマは、「同じ絵本を何度も読まされる」です。普段から読み聞かせをしている人であれば、「あるある!」と叫びたくなる人もいるのでは?親としては、結末も分かっているし正直読み飽きた、もっといろいろな絵本に出会ってほしい、と思うかもしれません。
ですが、根気強く付き合ってほしいのです。なぜなら、子どもはあなたにその絵本を読んでもらうことが楽しくてしょうがないから。「子どもが私の読み聞かせを楽しんでくれている」そう思えば、笑顔で絵本を開けるかもしれませんね。また、子どもは読んだことがある絵本や結末を知っている絵本に安心するとも言われています。
■1月 移動図書館車つくしんぼ号巡回表
1月の休館日:6日(月)、20日(月)、27日(月)、29日(水)
※年末年始休館日は12月28日(土)~1月4日(土)です。この期間は、移動図書館車つくしんぼ号も運休します。
※最新情報はホームページをご確認ください。
問合せ:市民図書館
【電話】928-4343
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