町長室だより

2／33

築上町長　新川　久三
いよいよ令和5年も最後の月になり、年末を控え慌ただしい月となりました。

■一年を振り返って
1月は郷土出身の元小結、松鳳山裕也さんを招いて講演会が開催され、相撲人生についての話をしていただきました。そして2月11日に両国国技館において断髪式が行われ、町の後援会から多くの会員が参加し、第二の人生の門出を祝いました。
3月は合併前から旧築城町で開催していたオクーンアンサンブルコンサートを行いましたが、残念ながらオクーンさんのご逝去により、追悼公演となりました。
4月は自衛隊の司令部庁舎の落成式がありました。自衛隊開設以来の旧庁舎に代わり、新しい司令塔が完成し、緊迫する国防の任に当たることとなりました。
5月は長崎県松浦市の友田市長の訪問があり、元寇にゆかりがある市町村のネットワークづくりの話を受けました。多くの市町村が賛意を示し、9月29日には第1回WEB会議が行われ、友田市長を会長に選出し、連携を深めることを確認しました。
築上町は、宇都宮一族で鎌倉時代の武士である宇都宮通房が、蒙古襲来のときに国土防衛に参加し、幕府から報奨されたことで「元寇ゆかりの町」となっています。竹崎季長の『蒙古襲来絵詞』には宇都宮の家紋である左三巴紋入りの鎧を着た武将が描かれています。
7月は町議会議員選挙で新たな議員が決まり、8月2日の臨時議会で議長に塩田文男さん、副議長に丸山　弘さんが選出されました。
8月はNHK大河ドラマ『青天を衝け』の原作を担当した大森美香さんに、故郷の築上町でトークショーを行っていただきました。お相手はNHK福岡放送局の佐々木理恵さんでした。
大森さんは上別府出身で、お父さんと私は八築中学校(現在の築城中学校)で同級生でした。誕生日も同じ日でしたが残念ながら他界されました。
10月は産学官連携による液肥濃縮技術について、一般社団法人産業環境管理協会(後援：経済産業省)から表彰されました。資源循環型農業の新たな取組である濃縮液肥の製造と利用の実績が評価された結果です。
なお、「産」は三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社、「学」は国立大学法人九州大学大学院農学研究院、「官」は築上町の三者合同で受賞となりました。
11月はコマーレで渡辺貞夫さんのコンサートが開催されました。渡辺さんは通称ナベサダと呼ばれ、日本におけるサックスの第一人者です。90歳になってもなお奏でる音楽は迫力満点、音色は美しく、鑑賞した方たちは皆さん満足の笑顔でした。
12月はあとひと月ありますが、段々向寒の候に向かいます。町民の皆さんにはご自愛いただき、よい令和6年をお迎えください。

私事ですが、12月中旬から約40日間、身体のメンテナンス(腹部大動脈瘤手術)のため、休暇をいただきます。その間は副町長が職務代理を行うこととなります。ご理解のほどお願いいたします。