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自治体の皆さまへ

制定されました 手話言語条例

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福岡県築上町

「手話」がひとつの言語であることを知ってもらい、手話を体験したり学んだりすることで、手話やろう者への理解を深め、すべての人が安心して暮らせる共生社会を実現するために、4月に「築上町手話言語条例」を制定しました。

◇手話とは
音声言語である日本語とは異なり、手指や体の動きとともに表情やしぐさなどを使い、気持ちや伝えたいことを表現するもの

◇ろう者とは
日常生活または社会生活で手話を言語としてコミュニケーションを図る人たち

■条例の概要
「基本理念」
ろう者は手話でのコミュニケーションを図る権利があり、その権利が尊重されることを基本とします。

▽町の責務
理念に基づき、町民の方に対して手話の理解を広げ、手話の普及につながる施策を実施していきます。

▽町民の方の責務
手話に対する理解を深め、町が実施する施策にご協力をお願いします。

▽事業所の役割
ろう者が利用しやすいサービスを提供するとともに、ろう者が働きやすい環境整備をお願いします。

◆手話言語条例がめざす社会
みなさんが声に出して話す言葉である音声言語と、生まれつきや病気によって聞こえない人が手や表情を使って目で見る言葉である「手話」のどちらも言葉です。聞こえる人は家族や友達とおしゃべりして、いろんな事を経験して情報を得ています。聞こえない人は、家族や友達と手話を使っていろんな事を見て情報を得ています。聞こえる人たちが生活する社会の中で、聞こえない人たちの情報は限られています。それでも努力して聞こえる人の社会に近づこうとしています。これからは聞こえる人が手話を覚えて、聞こえない人と情報を共有し、聞こえないことを理解し、聞こえる人が作っている壁を手話を通して少しずつなくしていきましょう。
鳥取県ではすべての図書館に手話辞典が配備され、長崎市内の中学校一年生は手話の授業が組み込まれています。築上町では毎年、一部の小学校と保育所で手話教室が行われています。4月から築上町手話言語条例が施行されました。築上町と、町内在住・勤務の聴覚障がい者、手話の会、有識者で今後の方策を探していきます。
築城手話の会 会長 上森信義

◇聞こえない人が困っていること
聞こえないことが外見からわかりにくく、困っていることが周囲の人に気づいてもらえません。放送や呼びかけにも気づかないときがあり、無視されたと周囲から誤解を受けることがあります。また、道を歩いているときに後ろから自動車や自転車が近づいても気がつきません。

◇私たちができること
・筆談…丁寧に大きく書く。短く簡潔な言葉で書く。
・口話…正面を向いて口はゆっくりと大きく動かす。
・手話…単語を覚えて使ってみましょう。

○耳マーク…聞こえが不自由なことを表す。聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマーク

○手話マーク…手話でのコミュニケーションの配慮を求めるときや手話の対応ができることを示す。

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