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自治体の皆さまへ

できることからはじめよう ゼロカーボンアクション

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福岡県粕屋町

近年、日本をはじめ世界各国で地球温暖化が原因と考えられる猛暑や集中豪雨等の異常気象による災害が多発しています。今後も、地球温暖化の進行に伴い、気象災害の更なる頻発化や激甚化などが予測されています。
そうした状況に対処するため、私たち一人一人が環境に配慮した取り組みをすることが必要です。
今回の特集では、今日から始められるゼロカーボンへの取り組みについてご紹介します。

■ゼロカーボンとは
地球温暖化の原因である二酸化炭素などの温室効果ガスの「排出量」から、森林などによる「吸収量」を差し引いて、排出量の合計を実質的にゼロにすることです。温室効果ガスは、生活に必要不可欠な電気などのエネルギーを作ったり、自動車に乗ったりすることによって排出されます。ゼロカーボンの実現に向けては、森林などによる吸収量を増やすと同時に、温室効果ガスの排出量をできるだけ減らすことが大切です。
そのためにも、皆さん一人一人が実践できるゼロカーボンアクション(ゼロカーボンにつながる行動)を行いましょう。

■暮らしのメリット
環境に配慮し、ゼロカーボンアクションを実践することで、さまざまな効果が生まれます。環境面だけでなく、私たち一人一人の暮らしにもさまざまなメリットがあります。
節水や節電、食品ロスの削減は、生活費の節約にもつながります。地球環境にもやさしく、家庭のお財布にもやさしいので、積極的に取り組んでみましょう。
また、スマートムーブを生活に取り入れることで、身体を動かすことになるため、健康にもつながります。

■私たちができるゼロカーボンアクション
~一日の生活に置きかえて考えてみましょう。~
▽節水
顔を洗うときや、歯磨きをするときなどは水の出しっぱなしをやめましょう。
こまめな節水や使い方の工夫により、無駄な水を減らしましょう。使用量を約2割削減した場合、年間1世帯あたり11kgの二酸化炭素を削減できます。

▽食品ロスの削減
食品の食べ残しはやめましょう。
日本では、1人1日あたりおにぎり約1個分の食品ロスが出ているといわれています。適量の注文や購入により、廃棄される食品を減らすことができます。

▽スマートムーブ
移動は、徒歩や自転車、公共交通機関などを利用しましょう。
通勤や通学のときは、徒歩や自転車などの自動車以外の移動手段を選ぶことで、年間1人あたり243kgの二酸化炭素を削減できます。お出かけの際にも実践するとより効果的です。

▽マイ箸・マイボトル
外出の際は、マイ箸やマイボトルを持っていきましょう。
使い捨てのプラスチックごみを減らすことで、二酸化炭素の排出量を削減できるだけでなく、海洋汚染などから生態系を守ることにもつながります。

▽環境にやさしい食材の選択
地域の食材や旬の食材を使った食生活をしましょう。
二酸化炭素の排出量を減らすため、地域の食材や旬の食材を選べば、新鮮な状態で食べることができ、輸送コストを抑えることができます。

▽ごみの分別
分ければ「資源」、混ぜれば「ごみ」を心がけましょう。
家庭から出る容器包装プラスチックを全て分別してリサイクルした場合、年間1人あたり4kgの二酸化炭素を削減できます。

▽マイバッグ
買い物には、マイバッグを持っていきましょう。
年間300枚のレジ袋を、ポリエステル製のマイバッグ(3枚)に代替した場合、年間1人あたり1kgの二酸化炭素を削減できます。

▽節電
使っていない部屋の電気は、消しましょう。
家庭からの電気消費量のうち、約5%も待機電力で消費されています。エアコンの使用時間を1日1時間短くした場合、年間1台あたり26kgの二酸化炭素を削減できます。

そのほかの取り組みについてはこちら
※環境省ホームページの二次元コードは本紙をご覧ください。

■ゼロカーボンシティかすや
粕屋町では、地球温暖化の課題に向き合い、未来の子どもたちに明るい社会を届けるため、町民や事業者の皆さまとともに、2050年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティかすや」を宣言しています。
※ゼロカーボンシティとは…2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指す旨を公表した地方自治体のこと。
◆町の取り組み
◇地球温暖化対策実行計画(事務事業編)
町が行う事務や事業のために、公共施設や公用車などを使用することで排出する温室効果ガスを削減するための目標設定や施策に関する計画を策定し、地球温暖化対策の推進を図っています。今年度は「公共施設等への太陽光発電設備等導入可能性調査」を行い、再生可能エネルギーの普及・促進へとつなげます。また、公用車のEV化(温室効果ガスを排出しない電気自動車を導入すること)も計画的に進めています。

◇地球温暖化対策実行計画(区域施策編)
町全体の温室効果ガス削減目標やゼロカーボンを達成するための具体的な施策を定める計画です。学識経験者や関連団体、公募による町民の方等からなる協議会を設置し協議を進めています。地域のさまざまな立場の方と問題を共有し、ゼロカーボンを達成できるような計画を策定します。

■GX推進室
GXとは「Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)」の略称です。環境破壊や異常気象による自然災害、プラスチック問題や公害といったさまざまな環境問題を先進技術の力で解決することで、持続可能な社会の実現を目指す取り組みのことを指します。
粕屋町では、GXの基軸となる施策、ゼロカーボンの取り組みを推進するため、2023年4月にGX推進室を設置しました。

問い合わせ:粕屋町道路環境整備課(GX推進室)
【電話】938-0198

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