謹賀新年

1／31

明けましておめでとうございます。
令和7年(2025年)の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年を振り返りますと、元日の夕刻に能登半島地方で最大震度7の地震が発生し、甚大な被害が発生しました。地震からの復旧作業に取り組まれる中、9月の記録的な大雨でさらに被害に見舞われました。1年を通して、災禍に苦しめられ、悲痛な思いをされたことと存じます。被災された皆さまにお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復興を願うばかりです。
また、昨夏においても、日本をはじめ世界各地で危険な暑さが続く異常気象となりましたが、児童生徒の熱中症対策や災害発生時における避難所の環境改善のため、小中学校全校の体育館に空調設備を設置いたしました。
今後も、激甚化・頻発化している自然災害に対して、一層の備えが必要であると改めて強く認識しているところでございます。
昨今の感染症など新たなリスクの顕在化、デジタル社会の進展や物価高騰など、社会経済情勢の目まぐるしい変化を的確に捉え、本年も、4つの公約「子育てしやすいまちづくり」「住みやすいまちづくり」「誇れるまちづくり」「安心して生活できるまちづくり」の実現に向け、子育て支援の充実、地域モビリティの向上、町のシンボルである駕与丁公園の整備、企業向けのシティプロモーションの推進などに取り組んでまいります。
これらの事業に真摯に対応することで、「肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態にある」とする「well-being(ウェルビーイング)」の向上へとつなげてまいりたいと考えております。
本年は、行政運営の最上位計画であり、令和8年度から10年間のまちづくりの指針となる第6次粕屋町総合計画を策定し、経済の好循環を生み出す「新生・かすやプラン」の展開を図り、市制に向けた、これからの時代にふさわしい魅力あるまちづくりを進めるために、行政組織の機構改革を実施いたします。
今後も、町民の皆さまとの積極的な対話を通じて、町政に対する信頼を高め、その歩みを確実に一歩ずつ進めてまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆さまにとりまして、希望に満ちた輝かしい1年となりますことをご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。

令和7年　新春
粕屋町長　箱田彰

明けましておめでとうございます。
町民の皆さま方には、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
日ごろからの当議会へのご理解とご協力に対し、議会を代表して深く御礼申し上げる次第です。
昨年を振り返りますと、パリオリンピックで女子やり投げの北口榛花選手がオリンピック陸上競技女子フィールド種目で日本初の金メダルを獲得したのをはじめ、日本選手団が獲得したメダルは金メダルが20個、メダルの総数が45個となり、海外開催の大会での最多を更新しました。
また、ノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に贈られ、同じ日本の国民として誇りに思える年となりました。
一方では、終わりが見えないロシアのウクライナ侵攻やイスラエル・ガザ戦争に伴う、米国、イラン、北朝鮮、中国等、日本と深く関係する国家の動きの活発化も予想され、日本への影響が懸念されるところです。
議会では、昨年4月に議会事務局を「議会局」と名称変更しました。町村議会が議会局を置くのは全国で2例目です。名称変更は、条例にも掲げる「政策立案や立法の機能強化」が実現できていないことから発案したものです。
併せて、議員の質の向上や町民の皆さまへの広報活動のため、議員一人当たり年間24万円を支給する政務活動費も初めて制度化しました。
令和5年度の決算審査では、議員間討議の質をさらに向上させるため町執行部から提出された毎年作成されるPDCAサイクル(実施計画)を表す「事務事業シート」について討議を行い、決算審査に臨みました。
また、従来の前例踏襲ではなく、EBPM(証拠に基づく政策立案)を基にした令和7年度予算編成を町執行部に要望しています。
今年も、議員と議会局職員のさらなる意識改革により、町民の皆さまとの意見交換会等を通じ、多様なご意見を取り入れながら、町民による町民のためのまちづくりとなるよう取り組んでまいります。
今年の干支は乙巳(きのとみ)です。乙(きのと)は、十干の第2番目で「木」の要素を持ち、草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がっていく意味を持ちます。また、巳(み・へび)は、神様の使いとして大切にされてきた動物で、脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボルともされています。そのため乙巳の年は、「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年になると考えられています。
町政の発展のためにご尽力いただいております全ての皆さまのご多幸とご発展を心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

令和7年　新春
粕屋町議会　議長　小池弘基