財政シミュレーションとは、今後の町の財政運営がどうなっていくのかを令和4年度決算と令和5年度決算見込額の数値を参考に、一定の設定条件のもと作成したものです。
このなかで、町の貯金にあたる「基金」がどのように推移していく見込みであるか説明します。
■基金残高の推移
◇5年後の基金残高見込みは40億円を確保
基金残高の推移をみると、令和9年度末は40億円を確保する見込みです。
◇昨年度シミュレーションとの比較
今回作成した財政シミュレーションと昨年度作成したものを比較してみると、令和9年度末の基金残高は約2億3千万円減少しています。
減額の主な要因として、普通建設事業費などの投資的経費の増加が挙げられます。
◇芦屋町の基金残高は比較的多い(令和3年度決算)(※1)
芦屋町の標準財政規模(※2)に対する基金残高の割合は、108%です。
福岡県内60市町村で100%を超えているのは21市町村なので、芦屋町の基金残高は比較的多いといえます。
基金残高が多い理由のひとつとして、モーターボート競走事業収入が挙げられ、この収入は令和9年度まで継続して見込んでいます。このため、今後も100%前後の見込みで推移することから、引き続き安定的な財政運営ができるものと判断しています。
(※1)福岡県が公表している最新の決算情報は令和3年度分です。
(※2)標準財政規模とは、地方公共団体の一般財源の標準的な規模のことで、経常的に収入しうる一般財源の大きさを表します。
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