■性の多様性のことを考えてみませんか
LGBTとは、L(レズビアン)=同性を好きになる女性、G(ゲイ)=同性を好きになる男性、B(バイセクシュアル)=異性を好きになることもあれば同性を好きになることもある人、T(トランスジェンダー)=出生時に割り当てられた性別とは異なる性別を生きる人の頭文字をまとめたもので、性的少数者の総称のひとつとして使われています。LGBT以外にもアセクシュアル(他者に性愛感情を抱かない人)やクエスチョニング(自分の性的指向や性自認が決められない、またはあえて決めない人)など、さまざまな人がいます。
性的指向や性自認は、個人の趣味や一過性のものではなく、本人の意思で変えられるものではありません。しかし、男性が男性を好きになることや、女性が女性を好きになることで嫌がらせやいじめを受けたり、からだの性とこころの性が一致しない人が、周囲の心ない好奇の目にさらされたりするなど、社会生活の中で、性的指向や性自認を理由とした偏見や差別があります。そのため、当事者であることを言わない人・言えない人、子どもの頃から戸惑いを抱え、当事者と悟られないよう本当の自分を隠し続けている人は、今もなおたくさんいます。
一人一人の人間が持っている性には人の数だけバリエーションがあります。異性あるいは同性を好きになる人、どちらの性も好きになる人、また特定の誰かを好きにならない人もいます。自分のことを男性だと思う人、女性だと思う人、中性だと思う人、性別を決められたくないという人もいます。それぞれの人にとっての「自然」「当たり前」を、互いに受容し尊重し合うことが大切です。
すべての人が安心して生活し、活躍できる社会を実現するために、性的指向や性自認など、性のあり方の正しい理解を深め、性の多様性を尊重する社会を作っていきましょう。
芦屋町人権・同和教育研究協議会
問合せ:社会教育係
【電話】223-3546
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