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7月は同和問題啓発強調月間です

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福岡県芦屋町

同和問題を正しく理解し、一人一人の人権が尊重される社会の実現を目指しましょう

■同和問題って何
日本の歴史の中で形づくられた身分制度により、一部の人々は長い間、住む場所、職業、結婚、交際、服装など、生活のあらゆる面で厳しい制限を受け、差別されていました。
同和問題は、「同和地区」「被差別部落」などと呼ばれる地域の出身であることや、そこに住んでいるというだけで、日常のさまざまな場面で差別を受ける問題を言います。
この問題を解決するため、国は特別措置法(昭和44(1969)年~平成14(2002)年3月)を定め、さまざまな取り組みを進めてきました。これらにより、同和問題に関する人々の差別意識は、着実に解消に向けて進んでいますが、現在でも、結婚を妨げられたり、就職で不利な扱いを受けるなどの差別が起きています。

■同和問題(部落差別)に関するさまざまな人権問題が今もなお起きています

◇〔事例1〕結婚・就職などの差別
同和地区出身であることなどを理由に結婚を反対されたり、就職などで不利な扱いを受けたりするなどの事案が発生しています。

◇〔事例2〕差別落書きなど
同和問題に関する差別的な落書きがされたり、ビラがまかれたりするといった事案が発生しています。
特に近年はインターネット上で、不当な差別的取り扱いを助長・誘発する目的で特定の地域を同和地区であると指摘するなどの事案も発生しています。インターネット上の情報は、一度拡散してしまうと完全に削除することが難しいため、問題になっています。

◇〔事例3〕差別につながる身元調査など
出身地を調べたり、特定の地区が同和地区かどうか調査したりするなどの事案が発生しています。こうした調査は、不当な差別的取り扱いにもつながりかねないものです。

◇〔事例4〕えせ同和行為
「えせ同和行為」は、同和問題を口実に、企業や行政機関などへ不当な圧力をかけ、高額な本を売りつけたり、寄附金を強要したりする行為です。
こうした行為は、同和地区出身者などに対する偏見を助長し、同和問題の解決を阻む大きな要因となっています。

■解決に向けて
同和問題を解決するためには、私たち一人一人が同和問題を自分の問題として受け止め、差別に関する正しい知識を持ち、問題点を理解することが大切です。家庭や地域、職場で差別につながるような習慣や偏見、固定観念を持っていないかを問い直し、差別をなくす努力を続けていきましょう。
福岡県では昭和56(1981)年度から毎年7月を「同和問題啓発協調月間」と定め、県下一斉に各種の啓発行事を行い、差別をなくす取り組みを行っています。この機会に、自分には関係ない問題と考えるのではなく、自分のこととして、同和問題のことを考える時間を持ってみませんか。

■同和問題啓発強調月間のお知らせ
◇芦屋町人権講演会
日時:7月7日(金)・午後7時~8時30分
場所:あしや夢リアホール
※詳しくは広報あしや7月号に折り込んでいるチラシを見てください。

◇人権パネル展示
日時:7月3日(月)~31日(月)
場所:役場1階

◇街頭啓発
日時:6月30日(金)・午後4時30分から
場所:正門通り商店街など

◇福岡県人権講演会
日時:7月22日(土)・午後1時30分から
場所:クローバープラザ(春日市原町)
内容:
〔講演〕あたらしい部落問題
〔講師〕角岡伸彦(かどおかのぶひこ)さん(フリーライター)

問合せ:社会教育係
【電話】223-3546

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