世界アルツハイマー月間に合わせ、認知症に関する取り組みを紹介します。
■認知症とは?
さまざまな脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。
年齢を重ねると誰しも物忘れが多くなりますが、それは脳の自然な老化現象であり、認知症とは異なります。この区別が難しいため、発見が遅くなってしまうことがあります。
■認知症の予防って?
認知症の多くを占めるアルツハイマー型認知症や血管性認知症は、生活習慣病との関連があるとされています。
例えば、バランスの良い食事を心掛けたり、定期的な運動習慣を身に付けたりと、普段からの生活管理が認知症のリスクを下げると考えられています。
町では、脳と体の両方の機能を同時に使った複合運動(コグニサイズ)により認知症の発症を遅らせることを目的とした認知症予防教室を行っています。
■認知症かな?と思ったら
認知症を早期発見することで、医療機関で適切な治療が受けられ、症状の進行を遅らせることができたり、介護サービスを利用したりすることができます。
自分自身や家族が認知症と思われる症状に気づいたら、一人で悩まず、かかりつけ医や地域包括支援センターに相談してください。
地域包括支援センターには、認知症地域支援推進員を配置し、認知症あんしんガイドなどをもとに相談に応じています。福岡県が設置する若年性認知症サポートセンターなどの相談窓口もあります。
また、認知症の初期の段階で本人や家族に関わり、適切な支援につなげる認知症初期集中支援チームも設置しています。
■家族が認知症になり、行方不明の心配が出てきたら?
認知症の人が外出後、行方が分からなくなった場合の早期発見や事故の未然防止のため、認知症高齢者等見守りシールを無料で交付しています。よく着用する衣類にアイロンで貼り付けて使用できますので、活用してください。
また、折尾警察署と遠賀郡4町・中間市の関係機関などが連携し、行方不明になった人を速やかに保護できるようにする「はいかい高齢者等SOSネットワークシステム」がありますので、心配な時は登録してください。
■認知症の人や家族の人たちと話ができるところは?
認知症の人やその家族、地域住民、介護や福祉の専門職の人など誰もが気軽に集まれる場所としてオレンジカフェ(認知症カフェ)を行っています。
■認知症サポーター養成講座を受講しませんか?(受講料無料)
認知症サポーターとは「なにか特別なこと」をする人ではありません。講座をとおして、認知症の正しい理解や認知症の人への接し方を理解し、自分のできる範囲で認知症の人を温かく見守り応援するのが認知症サポーターです。ちょっとした気遣いや見守りが地域の大きな支えになります。
受講を希望する人は、町の出前講座を利用してください。地域、グループ、団体など5人以上集まれば、出前講座を申し込むことができます。気軽に相談してください。
問合せ:地域包括支援センター(福祉課内)
【電話】223-3581
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